☆ 明治五年(1872)
◯『増訂武江年表』2p244(斎藤月岑著・明治十一年成稿)
(明治五年・1872)
〝同九月、鉄道御開業成功に付き、十二日、開業式行はせらる。同日、臨時行幸仰せ出ださる。朝八時、新
橋より鉄道横浜へ行幸、御当日、新橋の横浜鉄道館及び浜離宮御園林延遼館等、諸人参拝をゆるされしか
ば、貴賤群集夥しかりし。新橋南北京橋辺、所々車楽伎踊台を設けて賑へり。鉄道の入口には、足台を組
みて紅白の挑灯夥しくかゝげ、境内樹木の枝にも挑灯を下げ、夜に入りて燈火を点じたれば、其の光景い
はむかたなし。其の外の経営、市中の繁昌、言語にのべがたし(夜に入りて花火あり)。右相済みて後、
市中へ御酒肴を賜はる。翌十三日より始まり、新橋ステーシヨンより横浜へ汽車運転業を肇らる〟