Top 浮世絵文献資料館浮世絵師総覧 ☆ たつみふげん 辰巳婦言浮世絵事典 ☆ 寛政十年(1798)筆禍 『辰巳婦言』 (洒落本) 処分内容絶版 (伝聞) ◎作者 式亭三馬 ◎画工 喜多川歌麿(双方処罰なし?)◎板元(記載なし) 処分理由 風教に害あり(道徳上宜しくない) ◯「辰巳婦言」(宮武外骨著『筆禍史』p91) 〝式亭三馬の著にして、関東米の序、馬笑の跋、喜多川歌麿 筆の口絵普賢像あり、小本一冊にして、「石 場妓談」と標せり、石場とは江戸深川の花街七場所の一なり、其地に於ける妓女の痴態を写せるものに して、所謂蒟蒻本なり、此書亦風教に害ありとして絶版の命を受けたりといふ、されど著者には何等の 累を及ぼさゞりしが如し〟
『辰巳婦言』口絵 歌麿筆 (早稲田大学図書館・古典籍総合データベース)