Top             浮世絵文献資料館            浮世絵師総覧             ☆ たんざくえ 短冊絵           浮世絵事典  ◯『此花』第十二号(朝倉亀三著 此花社 大正二年(1913)九月刊)   (国立国会図書館デジタルコレクション)   〝短冊絵考    浮世絵を短冊形の紙に印刷したことに就いては、一も古書に記してないから、其起原の年代を知る事が    出来ないが、寛延宝暦年代頃に、其萌芽があつて、享和文化年代から、盛に行はれたものらしい、既に    宝暦頃に発兌された、西村重長筆の江戸八景の紅絵の如きは、後の短冊絵に類したものであるのを見て    も、其証とする事が出来るのである、    蓋し短冊絵の起因は、屏風の張交(はりまぜ)や七夕の飾用として、発兌されたもので、北尾重政、葛飾    北斎、二世歌麿、渓斎英泉、歌川広重等、化政度の浮世絵が多く筆を執つてゐるが、其絵の多くは、墨    一遍摺の花鳥や山水の略画である、是等の絵の上部には、詩歌俳句等を記すのが、殆ど常例となつてゐ    たやうである〟    〈短冊型の例として、栄昌筆「蚊屋釣り美人」色摺木版の綴じ込み挿絵〉