◯『絵本江戸爵』喜多川歌麿画 蔦唐丸編 蔦屋重三郎板 天明六年(1786)刊 (国書データベース画像)
すし売り 屋台 歌麿画
◯『絵本風俗往来』上編 菊池貴一郎(四世広重)著 東陽堂 明治三十八年(1905)十二月刊
(国立国会図書館デジタルコレクション)(15/98コマ)
〝正月之部 こはだのすし
寿司箱を重ね、蓋の上に紅木綿をかけて、色どりを粧(よそほ)ひて肩に荷なひ、水浅黄の染手拭、衣
類、股引、腹掛より足袋、草履迄、新たに調(しら)べ置きて、正月二日を待甲斐ありて、春霞棚引き
初めし大空を、寿司店の天井となし、門松の柱に〆縄の衝立(ついたて)は、人様の造作、その中をゆ
る/\歩みながら「こはだのすしイ」と呼ぶ声は、味を広むる春の光景(ありさま)、当時の正月に必
ずほしき呼び物なり〟