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浮世絵文献資料館
浮世絵師総覧
☆ さんじゅうはちもんみせ 三十八文店(十九文店参照)
浮世絵事典
☆ 文化六年(1809) ◯『街談文々集要』p168(石塚豊芥子編・文化年間記事・万延元年(1860)序) (文化六年記事「定価諸品鬻」) 〝今年秋の頃より、撰取
三拾八文
ト云物流行し、往還にいろ/\のものをならべて売、橋箱・下駄・櫛・ 笄・簪・煙草入・喜世留抔、其外品々あり、大ニ繁昌す、又一ト品十九文ト云もあり。 通弐丁目中程西側横町を、今の十九文横町と字す、当時北角墨師古梅園【已前は東側也、此節ハ通壱 丁目ニ引移ル】南角拾九文なりし、今ハなし、見勢にて代物の言立する丁稚舌の廻りし者ニて甚だ上 手ニ言し、其頃地まわりいたこト云唄はやりて、其内の文句に、此十九文言立の事入てうたひしなり〟 ☆ 文化七年(1810) ◯『式亭雑記』〔続燕石〕①61(式亭三馬記 文化七年六月序) 〝去年の歳暮より此春へかけて、三十八文見せといふ商人、大に行はれり、小間物類しな/\をほしみせ に並べ置、価をば三十八文に定めて商ふ事也、或は、塗り枕、あぶりこ、かんざし、茶ほうじ、小児の 手遊道具類、何彼と差別なく仕入れ置て、四ッ辻、橋詰などに、むしろ敷たる店を構へて、売声すぐれ ていさぎよく、神事、法会の場には、両側のきを並べて、三十八文と呼ぶ、ことし夏にいたりてもいま だ流行して、町々の辻々に、絶ず此見せあり、彼商人が呼声にいはく 〽なんでもかでも、よりどつて三十八文、あぶりこでも、かな網でも三十八文、ほうろくに茶ほうじ 添て三十八文、銀のかんざしに小まくらつけて三十八文、はじからはじまで、よりどつて三十八文、 京伝でも三馬でも、よりどつて三十八文云々 此、京伝でも三馬でもといへるを聞て、いぶかしさに立よりみれば、三年このかた古板になりし絵ぞう し合巻の事也、此合巻ぞうしは、そうし問屋のばらし物を仕入置て、小間物問屋よりおろし売せり、塩 町物と通称して、此たぐひの小間物は、通塩町、又は油町抔の小間もの問屋よりおろすと云〟