Top浮世絵文献資料館浮世絵師総覧
 
☆ さいくもの 細工物浮世絵事典
   ☆ 文政三年(1820)    ◯『増訂武江年表』2p65(斎藤月岑著・嘉永元年脱稿・同三年刊)   (文政三年・1820)   〝今年正月より秋にいたり、寺地或ひは両国橋詰へ大造の看せ物出る。おのれが見る所を左にしるす     針金細工 (両国広小路へ出る。細工人胡蝶、「難波なるかごの細工にまけまじとたくみ出したる           江戸のはりがね」)      麦藁細工 (同所へ出る)        虎遊び  (同所へ出、虎の造物)     雨乞小町 (浅草奥山へ出、ゼンマイ仕掛、東陽斎常山作)     笊籠細工 (東両国、鯉滝登)      茶番細工(浅草奥山へ出、人形多し。細工人堤深川斎)     麦藁張細工(同所へ出、七丈余りの青龍刀、十二支の額、其の外北斎の下絵にて見事なり。大森の職           人これをつくる)     貝細工  (同所へ出、貝細工大塚看造、人形細工末吉石舟)     七小町人形(同所へ出る。二代目原舟月作)籠細工  (同所へ出る、松民斎作)     丸竹細工 (回向院内へ出る)      削掛白沢の造物 (回向院内へ出、三田高伊作)     貝細工  (回向院内へ出、細工人満亭一等宝亭平輔)     ギヤマン象頭山景(東両国へ出る、細工人大坂武楽斎)     文覚上人荒行(回向院へ出る、細工人惣助、弥三郎、泉五、茂定)     瀬戸物細工(回向院へ出る、細工人亀祐周平)     時雨桜  (同所へ出、ゼンマイ人形、細工人大坂金橘堂)     絲瓜細工 (浅草奥山へ出、江上仙吉作、此の小屋より出火して造物悉く皆灰燼となれり)     瀬戸物細工(同所へ出、細工人大坂富永軒)     三宝の牛 (両国向へ出、生キ牛也。頭に玉の如き物三つ有り)     大盆石  (浅草奥山に出る、大坂井上宗菊作)      筠庭云ふ、浅草寺奥山に出たる計りも夥しき見世物なり。かゝる事も又あるまじとぞ思はるゝ。其      の中にすぐれてよかりしは、貝細工なりき。あまりに処々に出て、後には見物人なくなれり〟     〈堤深川斎とは堤等琳三代〉