◯『藤岡屋日記 第五巻』p98(藤岡屋由蔵・嘉永五年(1852)記)
◇大津絵節
〝江戸名所大津絵節
浅草の奥山で、御客どん/\招き猫、おばあさんひとりでおまへが丸〆猫。
狼で御客はさつぱり内藤宿、朝からたへぬが馬ばかり。
高輪で狸がおそばを買に来る、若い者、お足はどこだと咎められ、仰天し、いへ/\木の葉で御座り升、
ぶちのめせあいたしこ、そろ/\尻尾を出しかける〟
◯『浮世絵の諸派』上下(原栄 弘学館書店 大正五年(1916)刊
(国立国会図書館デジタルコレクション)(上79/110コマ)
〝(大津絵節歌詞)
外法梯子剃り、雷錨で太鼓を釣上る、お若衆が鷹を据え、ぬり笠お山は藤娘、座頭の褌を犬わん/\吠
へてびつくり仰天し、遽てゝ杖をふり上る、荒気の鬼も発起して鉦撞木、瓢箪鯰をおさへましよ、奴の
槍持、鐘弁慶、矢の根の五郎〟