Top浮世絵文献資料館浮世絵師総覧
 
☆ おんなえ 女絵浮世絵事典
 ☆ 享和二年(1802)    ◯『稗史億説年代記』(式亭三馬作・享和二年(1802))〔「日本名著全集」『黄表紙二十五種』所収〕   〝鈴木春信、湖龍斎、女絵の一枚絵一流なり。柱隠し女絵本はやる〟   〝歌川豊春、浮世絵に名あり。鳥居清長、当世風の女絵一流を書出す。世に清長風といふ〟   〝女絵の姿は清長に始まつて春潮に至り当世に変化する〟   〝歌麿当時の女絵を新たに工夫する。北斎独流の一派をたつる〟   〈三馬の「女絵」は現在の分類でいうと「美人画」に相当する。遊女は言うまでもなく町方も武家方もみな含めて「女絵」    と称している〉      ☆ 文化八年(1811)    ◯『凧雲井物語』(合巻・式亭三馬作・歌川国貞画・文化八年刊)   〝青楼美人鏡  湖龍斎画(花押)     三浦内 長門【みどり/ふかみ】     (模写絵)    此絵ハいまだびんさしを用ゐずつまみたぼの形なり、此のちびんさしいれたる湖龍斎の女絵ハ世人しる    所なれば、こゝには古風の体を出せり〟    〈湖龍斎にはニューファションであった鬢挿しの女絵のイメージが強かったようだ〉    ☆ 天保十三年(1842)    ◯『江戸町触集成』第十四巻 p128(触書番号13643)   (天保十三年六月四日付触書)   〝錦絵と唱、歌舞伎役者遊女女芸者等を壱枚摺ニ致候義、風俗ニ拘り候筋ニ付、以来開板は勿論、是迄仕    入置候分共決て売買致間鋪〟      ◯『藤岡屋日記 第二巻』p302(藤岡屋由蔵・天保十三年(1842)記)   ◇色摺り回数制限   〝十一月 町触    絵双紙類、錦絵三枚より余之続絵停止。    但、彩色七八扁摺限り、直段一枚十六文以上之品無用、団扇絵同断、女絵ハ大人中人堅無用、幼女ニ限    り可申事、東海道絵図并八景・十二・六哥仙・七賢人之類は三枚ヅヽ別々に致し、或ハ上中下・天地人    抔と記し、三ヅヽ追々摺出し可申分ハ無構、勿論好色之品ハ無用之事〟    ☆ 弘化元年(天保十五年・1844)    ◯『開版指針』(国立国会図書館蔵)   〝天保十三壬寅年八月、錦絵遊女其外女ノ絵役者絵皆被制禁、同十五、弘化元年ト改元、此比よりそろ/\    女の絵はじまりし也〟