◯『諸国此比好色覚帳』作者未詳 貞享年間(1684-7)
〝当世ぬれ絵かきの名人、お江戸のひしかわ、京の吉田半兵衛〟
◯『好色とし男』(二・一)作者未詳 元禄八年(1695)
〝菱川、吉田が浮世枕絵有程ひろげて、爰な男はかつかうよりもち物がちいさいの〟
◯『当世誹諧楊梅』点者 調和・其角等 元禄十五年(1702)
〝浮世絵もまづ巻頭は帯とかず〟
〈「ぬれ絵」は春画。菱川師宣も吉田半兵衛もともに当代きっての春画の名人として鳴り響いていたのでしょう。そ
の彼らの画くものを「浮世絵」と称したわけですから「浮世絵」という言葉の中には春画のイメージが最初から付
きまとっていたものと思われる〉