Top浮世絵文献資料館浮世絵師総覧
 
☆ のりいれずり 糊入摺り浮世絵事典
 ◯『続飛鳥川』〔大成Ⅱ〕⑩25(著者未詳・成立年未詳)   〝寛延、宝暦の頃、文化の頃まで売物、    元日に番附売、初狂言正月二日始る。番附代六文    一枚絵草紙うり、うるし画、うき絵、金平本、赤本、糊入ずり鳥居清信筆、其外奥村石川〟    〈正月早々、一枚絵草紙売りが売り歩いたものは、漆絵・浮絵・金平本・赤本・そして糊入紙に摺った鳥居清信・奥村     政信や石川豊信の一枚絵〉    ◯『塵塚談』〔燕石〕①282(小川顕道著・文化十一年成立)   〝其頃(宝暦)迄は、一枚絵とて、役者一人を、糊入紙を三ッ切にして、狂言の姿を色どり、三四遍摺に    し、肩へ、市川海老蔵、又は瀬川菊之丞抔と銘を記すのみにて、顔は少しも似ず、一枚四文づつに売た    り、近頃は、右体の一枚絵は更になし〟    〈糊入紙とは色を白く見せるため米糊を入れて漉(す)いた杉原紙をいう。もっぱら紅摺の役者絵に用いられたようだ〉