◯『馬琴書翰集成』第四巻 天保七年(1836)六月二十二日 殿村篠斎宛(書翰番号-49)④183
〝六月一日、西久保熊野権現の祭礼の大行燈の画も八犬士のよし、畳翠君、近習の画キ候者ニ写させて、
書くれられ候。これハ英泉筆のよしニ御座候。又、鍛冶橋外髪結床の長暖簾へも、貞秀画ニて、芳流閣
組打の処を画キ候よし。かやうのもの、処々ニ有之候趣、聞え候〟
◯『浮世絵と板画の研究』(樋口二葉著 日本書誌学大系35 青裳堂書店 昭和五十八年刊)
※ 初出は『日本及日本人』229号-247号(昭和六年七月~七年四月)
「第一部 浮世絵の盛衰」「九 浮世絵の描法に就いて」p60
暖簾絵
〝髪結床に掛た長暖簾の武者絵は、国芳門の芳艶が殆ど専門で、如何にも勇壮な響きがあり、何人も芳艶
の暖簾には太刀打が出来なかったさうである〟