◯『江戸名物百題狂歌集』文々舎蟹子丸撰 岳亭画(江戸後期刊)
(ARC古典籍ポータルデータベース画像)〈選者葛飾蟹子丸は天保八年(1837)没〉
〝野遊
春の野にその日くらしの拾うまと世帯にしまぬ若竹のつま
摘草はまだ下もえのたしなくもうれしさは身にあまる野遊
のどけさに皆うちむれて若草のつまも子守もあそぶむさし野
にはたづみ飛々行て別ばへの鷺草も見る春の野あそび
むらさきの霞をよるのものにして菫さく野に一日きてねん
すみれつみわらび摘にもどよめきて野も紫のちりに霞みぬ
〈摘草 武蔵野 吸筒(水・酒携帯容器)〉