△『増訂浮世絵』p74・78(藤懸静也著・雄山閣・昭和二十一年(1946)刊)
〝祐信の門流
祐信の門流は京都に大なる勢力を占めた。男祐尹が後を継いだが、父に似た画風で、絵本を少なからず
作つた。門人及びその画風をうけたものでは、西川祐代、梨本祐為、川枝豊信、川島重信、井上景堪、
寺井重房、高木貞武、長谷川光信、下河辺拾水、西川祐春などがある。何れも相当の遺作がある。その
他江戸の風俗画家で、祐信の影響をうけたと思はれるものが多少はある。小松屋百亀の如きはその一人
である。さて祐信及びその門流を研究したものでは、宮武外骨氏の西川祐信画譜がある〟(p78)
〝祐信の影響は江戸の地にまで及んで居ることは注意すべきである。それは画名として西河を名乗つて、
江戸で漆絵を作つた西河吉信があり、また西河風と称して、江戸で漆絵を出してゐる田村貞信の如きも
のがある。その他小松屋百亀如きも、その一例で、籟堂などいふ人も、この内に入れて考へてよいと思
ふ〟(p78)