Top浮世絵文献資料館浮世絵師総覧
 
☆ くすだま 薬玉浮世絵事典
 ◯『絵本風俗往来』中編 菊池貴一郎(四世広重)著 東陽堂 明治三十八年(1905)十二月刊   (国立国会図書館デジタルコレクション)(27/133コマ)   〝(五月五日)端午    武家方大奥にては絹縮緬・絹糸を以て製したる薬玉(くすりたま)といふ物を諸所へつる、薬玉の内にか    ほりよき薬品籠めてあるより、ゆかしき匂ひを風のまに/\に吹き送る、勿論薬玉は四季に随ひてつる    もの故、製する所の花も薬品の調剤も春秋によりて別あり、然(しか)るに五月の外は余り用ゐず、薬玉    の製はうつくしくして高尚なるものなり〟