◯『半日閑話 巻十三』〔南畝〕⑪411(大田南畝・安永五年(1776)十二月記)
〝ことし朝鮮の弘慶子といへる薬をうる者有。其様すぼき竹の笠をきて壺を二ツ肩にかけて行く【去年よ
り流行すとも云】〟
◯『壇那山人藝舎集』〔南畝〕①458(毛唐新寗武子著・天明四年(1784)三月刊)
〝五言絶句 積を病む
朝鮮の弘慶子 積や痞(つか)へに奇なる哉
唐傘の蔭を頼まんと欲すれば(ママ) 門前久しく来たらず”
◯『増訂武江年表』2p(斎藤月岑著・嘉永元年脱稿・同三年刊)
(明和年間・1764~1771)
〝朝鮮の弘慶子といふ薬売り市街をあるく(柿色筒袖衣類、竹の子笠の先尖りたるをかぶる)〟