◯『江戸細撰記』（福ハ内うち豆序・玉屋面四郎板・嘉永六年(1853)刊）
（早稲田大学図書館 古典籍総合データベース）
※【～】は合印の意味
（戯作者の部）
〝（暖簾は天狗面の図様）著述屋戯三九
【贔屓附 日々上々吉 大繁昌】〈細見全体での序列は十三位〉
（上段）
京 水 〈山東京山〉
文 京 カヤ丁 〈花笠文京 魯助 浅草茅町〉
仙 果 〈笠亭仙果〉
種 員 アサクサ〈柳下亭種員〉
小三馬 本丁 〈式亭小三馬。嘉永6年1月11日没・74歳〉
西 馬 中ハシ 〈楽亭西馬〉
雪 麿 〈墨川亭雪麿〉
応 賀 〈万亭応賀〉
（中段）
一 九 〈十字亭三九の十返舎一九二世か、三亭春馬の一九三世か〉
金 水 〈松亭金水 中村経年〉
春 水 〈為永春水二世 染崎延房〉
琴 童 〈曲亭琴童 曲亭馬琴の長男宗伯の妻・土岐村みち〉
綾 道 〈錦亭綾道〉
梅 彦 〈四方梅彦〉
英 寿 〈一筆庵英寿 景斎 吉泉子〉
光 彦 〈立斎光彦 立亭〉
千 成 〈瓢々舎千成〉
（下段）
斗 文 〈藪雀庵斗文。合巻『勧善青砥演劇譚』藪雀庵斗文著・一陽斎豊国画・弘化4年刊〉
好 文 〈楳田舎好文。合巻『与話情浮名横櫛』楳田舎好文著・一勇斎国芳画・嘉永6年刊〉
銀 鶏 〈畑銀鶏 平亭〉
谷 峨 〈梅暮里谷峨二世 鈴亭 萩原乙彦〉
【日ニ増流行◎◎上々吉 大入叶】〈細見全体での序列は十四位〉
春 雅 〈為永春雅 狂言亭〉
松 雄 〈未詳〉
舟 成 〈未詳〉
秋 道 〈未詳〉
錦 雅 〈未詳〉
かむろ 山とふ／花かさ／笠てい／りうが／しきてい／らくてい／ぼく川／立川／十へん／ため永
やりて 本や〟
〈但し早大本は書名を「新吉原細見」とする。巻頭に「当代全盛高名附合印位定」巻末に「嘉永六年癸丑之歳春 玉屋面四郎蔵板」
とあり。『江戸細撰記』の書名は国文学研究資料館の「日本古典籍総合目録データベース」に拠る。他に別称として『江戸すなご
細撰記』『当代全盛江戸高名細見』の書名あり〉
「当代全盛高名附」「新吉原細見」（早稲田大学図書館「古典籍総合データベース」）
◯『東京流行細見記』（登亭逸心著 清水市次郎 明治十八年(1885)刊）
（国立国会図書館デジタルコレクション所収）
（当時の諸職芸能人や専門店を吉原細見に擬えて序列化した戯作）
※【～】は合印の意味
〝（暖簾は天狗の図様）著述屋戯三九
【贔屓附 日々上々吉 大繁昌】〈細見全体での序列は十位〉
（上段）
春 水 ためなが 〈為永春水二世 染崎延房〉
魯 文 かながき 〈仮名垣魯文 野崎文蔵〉
種 彦 りうてい 〈柳亭種彦三世 高畑藍泉 転々堂〉
応 賀 まんてい 〈万亭応賀 服部孝三郎〉
金 鵞 はいてい 〈梅亭金鵞 瓜生政和 橋爪錦造〉
梅 彦 りうてい 〈柳亭梅彦 四方梅彦 文亭 松園 竹柴瓢蔵 柴垣其文〉
春 江 ためなが 〈為永春江 狂文亭〉
風 来 しえんだう〈紙鳶堂 風来山人〉
（中段）
橋 塘 いとう 〈伊藤橋塘 専三 魯文派〉
若 菜 こてふゑん〈胡蝶園若菜 夢想楼 蝶々子 幻夢居 魯文派〉
南 翠 つちや 〈土屋南翠 須藤南翠〉
柳 香 ざいが 〈雑賀柳香 彩霞園 豊州 東洋 広岡広太郎 魯文派〉
文 京 わたなべ 〈花笠文京二世 湾白童子 渡辺義方 魯文派〉
春 輔 まつむら 〈松村春輔 桜雨 紅雪 柳東 基蜩〉
夢 柳 みやざき 〈宮崎夢柳 芙蓉 冨要(とみやす)〉
香 水 きくてい 〈菊亭香水 鶴谷 佐藤蔵太郎〉
繁 彦 りうてい 〈柳葉亭繁彦 中村邦彦 柳亭派〉
【日々流行 上々吉 大繁昌】〈細見全体での序列は十三位〉
欽 堂 とだ 〈戸田欽堂 氏益 三郎四郎〉
籃 江 くらた 〈倉田藍江 柳亭派〉
花 彦 りうてい 〈柳条亭華彦 三品長三郎 柳亭派〉
史 彦 〈春亭史彦〉
夢 覚 〈未詳〉
種 員 〈柳下亭種員二世 有山新兵衛〉
かむろ がふ／くわん／くさ／ざうし／こつ／けい／しん／ぶん／つゞき／もの／ひき／ふだ
〈合巻 草双紙 滑稽 新聞 続き物 引札〉
けいしや ◎やう／ぼふ
やりて 本や