Top浮世絵文献資料館浮世絵師総覧
 
☆ かさもりいなり 笠森稲荷浮世絵事典
 ☆ 天明五年(1785)    ◯『徳和哥後万載集』〔江戸狂歌・第二巻〕四方山人(赤良)編・天明五年刊   〝笠森稲荷団子  なます盛方      たくさんにつむかはらけの団子をばかさもりとこそいふべかりけれ〟    ☆ 文化十一年(1814)    ◯『遊歴雑記』〔江戸叢書〕③368(釈敬順著・文化十一年八月記)   〝かさもり稲荷といふは、武城の中に三ケ処あり、第一は谷中感応寺の裏門際にあり、文字には瘡守(カサモリ)    いなりと称す、入口より両側の茶店には、土にて作れる団子と、米の団子との両品を士器(カワラケ)に盛て    ひさぐなり、稲荷へ参詣する人ある時は、左右の茶店の女子ども一同によびたてゝ甚喧(カマビス)し、そ    の詞(コトバ)に曰、土のかへ米のかへと/\と、くり替し/\、数十軒の嬢(カカ)共、同音に嗜(シヤベ)り    耳をつらぬく又一興也。是は心題あるもの此稲荷へ来り、はじめ願かくる時は土の団子を備え、願かな    ふては米の団子を供すれば也、爰に明和年間、此茶店の女に仙といひし美婦あり、同時代浅草観音銀杏    の下(モト)に、水茶店の女に藤といひしもの、一対にして容儀絶倫の聞えありて、かさもりお仙、いてふ    お藤とて、東武一円に評判しけり〟