Top浮世絵文献資料館浮世絵師総覧
 
☆ からくり 機関浮世絵事典
 ☆ 延享三年(1746)  ◯『絵本西川東童』西川自得叟祐信画 延享三年刊    覗き機関(のぞきからくり)(国文学研究資料館・新日本古典藉総合データベース画像)    〝のぞき 梅が香や千畳敷を箱のうち     大坂あづま 京(ママ)やの傾城 山本ノ与次右衛門妻と成〟〈「京」は「藤」の誤植か〉    (子供たちに見せている演目が「おそめ/久まつ 心中大からくり」)    〈「お染久松」は覗き機関(カラクリ)の代表的な演目の一つ。このからくりと、摂津山本村の与次右衛門が大坂新町藤屋の     太夫吾妻を身請けする巷説とがどう関係しているのか分からない〉  ☆ 寛保元年(1741)    ◯『我衣』〔燕石〕①172(加藤曳尾庵著・文政八年(1825)以前成立)   〝寛保元酉三月より九月頃迄、大坂竹田近江大掾、堺町勘三郎芝居の向ひにて、からくり并に子供狂言之    を見せしむ、表の方左右に竹二本植、額を正面にかける     (*「さいく人 竹田近江大掾 藤原 ……」とある額の図あり)    番付、子供狂言、住吉おどり    からくり 三寸斗の子供人形、人を指すかぶりをす、指を折て歳を云ふ、小便を放す。         五歳斗の子供人形、三味線を弾く、大つゞみ、小つゞみをうつ    狂言 三条小鍛冶、四方髪の人形、楊弓を射るからくり    狂言 化物屋敷、くわいらい師の人形からくり、舟弁慶にかわる    狂言 鼠の隠里、道成寺、からくり人形    狂言 せわごと、    春日の宮殿 灯籠に火をおのづから灯すからくり    狂言 大塔宮    船のからくり、蟻通のからくり、    右貴賤老若群集す、初日より三日の間、あまり人多き故、木戸を閉て入れず〟  ☆ 宝暦三年(1753)  ◯『増訂武江年表』1p159(斎藤月岑著・嘉永元年脱稿・同三年刊)   (宝暦三年記事)   〝三月十三日より九月晦日まで薩摩外記座にてからくり人形芝居興行。座本小倉小四郎也〟    ☆ 天保十四年(1843)    ◯『浪華百事談』〔新燕石〕②228(著者未詳・明治二十五~八年頃記)   (天保十四年(1843)頃の記事)   〝大江のからくり、大江と云は、昔よりあるからくり人形細工、又、あやつり人形の、頭、手足等をも造    るものにて、大江和助、大江忠兵衛、大江卯兵衛、大江貞橘抔いふもの数軒有、其内、観物場の大から    くりに妙を得しは忠兵衛にて、難波新地に年々興行し、又此所にても興行せしなり〟    〈この見世物は天保十四年頃の大坂西横堀下流新築地で興行されたもの〉    ☆ 安政六年(1859)    ◯『増訂武江年表』2p171(斎藤月岑著・明治十一年成稿)   (安政六年・1859)   〝正月より、浅草寺奥山に偶人細工人肥後熊本秋山平十郎、機関細工人竹田縫之助にて、活偶人数種、又    ゼンマイからくり、宝船に七福神笑布袋等の見せ物出る(唐子の獅子舞殊に奇巧なり。笑布袋は文政三    年以来三度目なり)〟    ☆ 万延元年(1860)    ◯『増訂武江年表』2p178(斎藤月岑著・明治十一年成稿)   (万延元年・1860)   〝三月十五日より六十日の間、浅草観世音開帳。日毎に参詣群集せり(奥山に肥後の松本喜三郎が細工に    て、三度目の活人形見せもの出る。四十八癖と号し、男女四十八種の偶人(ニンギヨウ)を見する。喜怒哀楽    の情態をうつし、さながら生ける人に向ふがごとし。招きには龍宮玉取女の形なり。又同所に秋山平十    郎が作男女相性の偶人、竹田縫之助がからくり人形の見せ物も出たり)〟    ☆ 文久二年(1862)    ◯『増訂武江年表』2p192(斎藤月岑著・明治十一年成稿)   (文久二年・1862)   〝十二月より浅草寺奥山に於いて、怪談活偶人(イキニンギヨウ)見せ物出る(秋山平一郎作、ぜんまい機関竹田    縫之助細工也)〟    ☆ 慶応二年(1866)      ◯『増訂武江年表』2p203(斎藤月岑著・明治十一年成稿)   (慶応二年・1866)   〝正月より浅草奥山見せ物、秋山平十郎活人形、竹田縫之助ゼンマイからくり等なり〟