◯「菱川師宣画譜」宮武外骨編 雅俗文庫 明治四十二年七月(1909)刊
(『浮世絵鑑』第一巻所収・国立国会図書館デジタルコレクション)
〔『大阪滑稽新聞』引用〕(45/50コマ)
〝古本書肆の如きも頗るイカサマをやる、それは上巻とか中巻とかの端本の巻名を削り去つて「全」の
字を記入したり、又は其著書者の名を妄に変更する等である、現に記者が先頃京都で実見したものゝ
如きは、春川師宣筆とある絵本の「春」の字を削つて之を「菱」に改め菱川師宣筆としてあつた。菱
川師宣は天和頃の人、春川師宣は宝暦の大阪人であつて、其筆意は固より年代も大に相違して居る、
それを春川では高く売れないと云ふので、菱川と改めるなど、実にイカサマも甚だしい〟