Top浮世絵文献資料館浮世絵師総覧
 
☆ ぶんめいかいか 文明開化 盛衰浮世絵事典
 〈明治の諸番付に見える文明開化の盛衰。記事の一部分を抽出〉  ☆ 明治六年(1874)  ◯『童戯百人一首』挿絵 河鍋暁斎画 総生寛著〔跡見1252・2062〕    見返し「文明(すいな)開化(うきよ)自主(みまゝ)自由(きまゝ)之人 七杉子書 惺々暁斎筆」    序「紀元二千五百三十三年第八月 七杉子(すぎよすぎひと) 総生(ふさふ)寛(ひろし)撰」    椀屋喜兵衛ほか 明治六年八月序〈紀元2533年〉〈小倉百人一首のパロディー〉    天智天皇 金巾(かなきん)の蝙蝠傘を物数寄に我衣手は露にぬれつゝ         蝙蝠傘金巾は目の細かい、薄地の綿布    持統天皇 人力にのりて俄に夕立の衣ほすてふ天のかく山         人力車〈明治2年製造、開業は明治3年〉    柿本人丸 一時すぎ二時すぎ三時四時ふけて長々しよをひとりかもねん         時刻制度〈明治6年、江戸の不定時法から24時間制の定時法に移行〉    山辺赤人 洋行に出かけて皇国(くに)を見かへればふじの高根に雪はふりつゝ          国体〈慶応3年王政復古・明治4年廃藩置県、天皇統治の国となる〉    猿丸太夫 黄昏の調練場所に喇叭ふく声聞く時ぞあきは悲しき                 軍隊ラッパ〈明治3・5年、越中島の練兵場において明治天皇練兵天覧〉     ガス灯(5年10月横浜街頭設置)・改暦(5年12月)・築地ホテル(1年11月開業・5年2月焼失)・     蒸気機関車 新橋鉄道開き(明治5年9月開業)・ 風船(10年試験飛行)・ビール ・郵便     新暦・兎流行・テレグラフ(2年12月東京-横浜間架設)・蝙蝠傘  ☆ 明治十年(1877)  ◯『盛衰一覧』番付 山口一轍 明治十年三月刊   (国立国会図書館デジタルコレクション)   〝盛ナル方 中村楼書画会・芸者のころび   衰タル方 山王祭・張かた    文明  西洋玉つき ・合乗の人力車   固陋  麻上下・婦人の銕漿    開化  牛肉・賄付下宿・書生食客    因循  柳ばし舩宿・おいらん道中・春画〟  ☆ 明治十一年(1878)  ◯『旧弊開化議論競』第1号 明治十一年三月刊    (国立国会図書館デジタルコレクション)   〝いんきではるらしくねへ  鳥追・万歳おはいしで    きばらしができねへ    笑絵・笑本売留〟    〈正月の風物詩、鳥追いや万歳の門付け廃止で陰気で春らしくない、春画春本の売買停止で気張らしもできない〉