◯『豊芥子日記』巻之上 石塚豊芥子著(『近世風俗見聞集』第三所収 国書刊行会 1912刊)
(国立国会図書館デジタルコレクション)
(文化十年記事)
〝 第二十三 岡持翁卒去
五月二十日、平荷翁没死、深川浄心寺に葬す、行年七十九、秋田侯の士にて、俗称平沢平格、戯名喜
三次、又亀山人、朋誠堂と号す、狂歌に手柄岡持の名あり、俳諧に月成、狂詩に韓長齢、また天寿とい
ふ、晩年仕を辞して、剃髪して後、苦なき人となりしと戯れて、自ら平荷と名づく、喜三次の戯号は芍
薬亭長根に譲らる【是を三橋喜三次と云】戯作の門人 宇三太、亀遊女あり【青本作あり】(中略)
辞世 いきのある内は手柄の岡持や 死での後は日がらの牡丹もち〟