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☆ ひともじ 人文字 (身振りいろは)浮世絵事典
 ◯『増補身振いろは芸』「北尾重政狂画」東西菴南北戯作 山口屋板 文政十二年(1829)刊)    色摺表紙「枩蝶楼国麿画」〈この重政は二代目。松蝶楼国麿は初代国麿〉    (版元山口屋序)   〝此冊子は去文化八未の年の出刻(しゆつぱん)にして よく流行せし「いろは身振り」の一書なり 其後    ゆゑありて板木 予が方に譲りうけ秘庫する事ひさしく ◎早(もはや)当(いま)時の御子様方多く お    見しりもなきゆえ こたび重政ぬしの毫(ふで)をもとめ 新に再板し 猶以前に増補なして初編二編と    今年(この)春の御なぐさみに備る事しかり 板元〟    〈「身振りいろ芸」とは人体を遣って「いろは」文字を表現する芸。〔国書DB〕の書誌データによると、この画像本     は文政十二年出版とのこと。また初編とした文化八年版の画工は勝川春扇とある。後年、歌川国芳が出て、猫の身体     でひらがなを表現したり人の身体で人の顔を構成するといった奇想天外な錦絵を画いたが、この「身振りいろは」は     そうした戯画のそのさきがけともいえよう。なお、文化八年版は未見だが、このアイディアは南北と春扇から生まれ     たものとみてよいのであろう〉    身振いろは芸 二代目北尾重政狂画 東西庵南北作 文政十二年刊(国書データベース)