Top浮世絵文献資料館浮世絵師総覧
 
☆ べにくくり 紅括り浮世絵事典
 ◯『浮世絵と板画の研究』(樋口二葉著・昭和六年七月~七年四月(1931~32))    ※ 初出は『日本及日本人』229号-247号(昭和六年七月~七年四月)   △「第二部 浮世絵師」「八 板画施色の扱ひ方(二)」p102    (黄色に紅括り)   〝模様中に使つてある黄色には薄紅の括りを取る、之れは古い所の絵には無く、三世豊国がまだ国貞時代    の全盛期からで、五渡亭の最初の絵には黄色に紅括りが無い。天保頃より始まつたらしく思へる〟   〝黄色に紅括りを使ひ始めたは歌川国丸だと云ふ説が伝つて居るが、果して左様であるか何うか因所がな    い。未だ何等の書たものを見ないから確に云ふことは出来ぬ。若し国丸だとすれば初代豊国の門下で天    保以前に既に行はれて居た筈だ。国丸の錦絵は余り多く見た事がないので、何とも言へないが、著者の    見た画には、不幸にして黄色に紅枯りのある物でなかつた〟   〝(国丸は文政末没だから)貝色の紅括りを始めたと云ふ伝説が疑はれて来る〟