Top浮世絵文献資料館浮世絵師総覧
 
☆ はりまぜ 貼り交ぜ浮世絵事典
 ◯『馬琴日記』第一巻 ①200 文政十年(1827)十月六日記   〝(飯田町の清右衛門へ、かねてより所望せし屏風貼交ぜ用書画を遣わす)短冊三枚・屋代氏書壱枚・外    山修理権太夫光施卿染筆大色紙紙壱枚・椒芽田楽画曽我五郎少将之図壱枚・琴嶺画信州名産海老之図壱    枚・同駱駝図壱枚・冠山侯之書一行物壱枚・波響画鱒図壱枚・地紙布袋画壱枚・菊盟之書地紙弐枚・    素絢之画扇子壱本・国貞国丸国直寄合書之扇子壱本、合て十五種なり〟    〈屋代氏は屋代弘賢であろうか。外山光施の書。椒芽田楽は名古屋の戯作者で馬琴門人。馬琴の『近世物     之本江戸作者部類』「赤本作者部」には〝尾州名護屋の藪医師にて神谷剛甫といふものなり〟とある。     琴嶺は馬琴の長子宗伯の画号。他に、池田冠山の書、蠣崎波響の画、山口素絢の画、そして国貞・国丸・     国直による寄せ書き。菊盟は未詳。これらを屏風の貼り交ぜ用として、馬琴の女婿である清右衛門に贈     ったのである〉  <具体例> 〈錦絵の版画が室内装飾に使われている例。版画は鑑賞用・実用ともに兼ねている〉  ◯「貼り交ぜ」衝立 役者絵     『世の中貧福論』 後編 滑稽本(竜斎正澄画 十返舎一九作 文政五年(1822)刊)    (国書データベース)  ◯「貼り交ぜ」壁 役者絵・相撲絵・魚・花卉類    『遊仙沓春雨草紙』 十編上 合巻(一陽斎豊国画 緑亭川柳作 嘉永四年(1851)刊)    (国書データベース)(62/231lコマ 国文学研究資料館本)