☆ 元禄三年(1690)
◯『江戸惣鹿子名所大全』五 菱川師宣画 藤田理兵衛著 元禄三年刊(国書データベース)
〝江戸八景
隅田夜雨 忍岡秋月 増上晩鐘 鉄洲帰帆
浅草晴嵐 愛宕夕照 冨士暮雪 目黒落雁〟
☆ 元禄十年(1697)
◯『国花万葉記』巻七之上 菊本賀保著 元禄十年刊(国書データベース)
〝江戸八景
隅田夜雨 忍岡秋月 増上晩鐘 鉄洲帰帆
浅草晴嵐 愛宕夕照 富士暮雪 銀源落雁〟〈銀源(ギンケン)ノ落雁は不明〉
☆ 明和六年(1769)
◯『女教訓綱目』北尾雪坑斎作画 鱗形屋孫兵衛板 明和六年刊(国書データベース)
〝東都名所八首和歌
武蔵野 行末は空のひとつのむさし野に草の原より出る月かげ
霞関 おなじくは空に霞のせきもがな雲路の雁をしばしとゞめむ
忍の森 涼しさをならの葉風に先たちてしのぶの杜に秋や来ぬらん
入間里 さりどもとたのむのかりを頼にて入間のさとにけふぞいりぬる
角田川 水ぐきの跡かきながす隅田川ことづてやらむ人もとひこず
多摩川 玉がわのさらす細布さら/\に昔の人のこひしきやなぞ
堀金井(ほりかねのゐ) 俊成卿釈教の歌
むさしのゝほりかねの井もあるものをうれしや水にちかづきにけり
向岡 武蔵野のむかひの岡の艸なれやねをたづねても哀れとぞ思ふ
◯『連玉用文筆法蔵』長友松著 明和六年刊(国書データベース)
〝隅田川八景
富士暮雪 洲崎晩鐘 駒込帰帆 真乳晴嵐
橋場夜雨 潮入夕照 関屋落雁 隅田川秋月