☆ 文化六~七年(1809~10)
◯『金曾木』〔南畝〕⑩290(遠桜主人(大田南畝)著・文化六~七年成立)
〝近比青本の事を本屋仲間にて青(アヲ)/\とよびしが、此比前編後編の作出来てより、合巻物とよぶ〟
☆ 天保五年(1834)
◯『近世物之本江戸作者部類』p26(曲亭馬琴著・天保五年成立)
(「赤本作者部」)
〝書皮(ヒヤウシ)に至るまで薄様の返魂紙(スキカヘシカミ)にて悪墨のにほひ有故に、臭草紙の名を負したり(中略)
しかるに書賈は臭草紙の臭の字を忌て蒼(アヲ)といひけり。黄標紙なるを蒼と唱ること理にかなはざるや
うなれども、宝暦以後は臭気もあらず。世俗草冊紙とこゝろえたるもあれば、草の蒼々たる義を取て蒼
と唱へ、黒標紙を黒といひけり〟