Top           『日本随筆大成 第一期』         浮世絵文献資料館
   日本随筆大成 第一期          た行                  ☆ だいちょう  大朝    ◯『骨董集』⑮375(山東京伝著・文化十年序)   (「耳の垢取」の考証)    〝耳垢取古図    亡友大朝此図を摸して予にあたふ。按にこれ元禄なかばの絵なるべし〟    ☆ たいと かつしか 葛飾 戴斗     ◯『嗚呼矣草』(大阪、河内屋茂兵衛出版目録・年代未詳)   ◇「大阪書林 河内屋茂兵衛梓」⑲274   〝東都葛飾戴斗画/花鳥画傳/【初編/二編】全二冊    此書は花鳥草木の図を何くれともらさず輯たれば画を好み玉ふ雅児たち師を需ずして画法をしるいと重    宝の絵手本なり〟    〈「国書基本DB」葛飾戴斗二世著。初編、嘉永元年・二編、嘉永二年とする〉     ◇「大阪書林 河内屋茂兵衛梓」⑲275  〝葛飾戴斗画/英雄図会/全一冊    此書は本朝英雄良将名士の省像(セイゾウのルビ)を葛飾大人細筆に画工せられ、それ/\に小伝をくわへた    れば諸君子求て上覧し玉ふべし〟    〈「国書基本DB」『英雄図会』南里亭其楽作・玄竜斎戴斗(葛飾戴斗二世)画・文政七年刊とあり〉     ◇「大阪書林 河内屋茂兵衛梓」⑲275   〝渓斎英泉画/画本錦之嚢/全一冊    葛飾戴斗画/万職図考/【初篇 二篇 三篇 四篇 五篇】全五冊    此絵本は金銀銅鐵、象眼、居物彫物師、堂塔宮殿の彫物、根付、櫛、笄、釵、諸金具、飾師、陶器錦絵、    沈金蒔絵、あるひは煙管張、花布(サラサのルビ)糊置、上絵、染物形、幟画その外諸職にあつかふ図絵、山水、    人物、花鳥、虫獣等もつはら職巧の写真をもとむる。万家大に益ある絵手本なり〟    〈「国書基本DB」によると、英泉の『画本錦之嚢』は文政十一年刊。葛飾戴斗二代の『万職図考』は初~三篇は天保六     年刊、四~五編は嘉永三年の序〉    ☆ たくみ はなだ 花田 内匠 〔生没年未詳〕    ◯『羅月菴国書漫抄』④143(尾崎雅嘉著・成立年未詳)   〝 花田内匠    同上(『男色大鑑』)巻之上、ひとりの仰せられけるは、川原の野郎若衆きゝしばかりにてみぬ事ぞか    し、せめてはその姿ありのまゝに移せよと、浮世絵の名人花田内匠といへるもの、美筆をつくしける。    是承応元年の事にいふなり〟    ☆ ちはる たかしま 高島 千春    ◯『擁書漫筆』(高田与清著・文化十四年刊)   ◇(挿絵。〝高嶋千春〟または〝千春写〟の署名で模写)⑫334~427   「やすらい花画巻 草合の図・かせ杖并蒲扇の図」「大和国薬師寺図」「十一月画巻 水祝の図」「石山    縁起画巻 旅の御かり屋の図」「長谷川等忠画屏風 稲機の図」「太秦牛祭画巻 風流の図」「一遍聖    絵 白川関の図」「因幡堂薬師縁起画詞 薬師堂の図」「橘寺古灯炉・元興寺延元元年灯炉・泉湧寺雪    見形灯炉」「伴大納言画巻 枴杖の図」「京雙丘法金剛院所蔵、融通念仏縁起画巻 鹿杖の図」「文永    賀茂祭画巻 枴杖及花籠の図・空也上人の鹿杖」「千住酒戦の図」    〈「千住酒戦の図」は文化十二年十月廿一日、千住の中屋六右衛門宅で行われた酒の飲み比べの様子を描いたもの。高島     千春の江戸下りは文化十三年の四月であるから(次項参照)、この酒戦に立ち会っていないと思われる。これも模写か。     なお、この酒戦に来賓として招かれたのは酒井抱一、谷文晁、亀田鵬斎の「下谷の三幅対」と呼ばれる面々。「下谷の     三幅対」はインターネット上の「江戸民間書画美術館」「谷文晁」の解説によった〉    ◇⑫450   〝高嶋寿一郎源千春は、字を寿王、号を水竹、また得天斎といふ。難波人也、京都にあそびて、画を土佐    家の門にまなび、よく道の考証をきはむ。てづからみづからふるき画巻を模写して、もゝぢあまりを秘    もたり。また公事故実などの事どもにいたりては、学者のまどへるふし/\をさへ、つばらになんかう    がへ得たる。ことし文化十三年卯月ばかり、東都にくだりて、まじはりをそこらのきこゑ人にむすぶ。    それが旅の歌の中に      むら烏朝たつ声ぞきこゆなる伏見の里のかすみがくれに〟
   ◯『松屋棟梁集』③160(高田与清著・文化十三年序・跋)   〝一遍聖画詞、五の巻に載たる。武蔵国石濱の橋の図。石濱は今の浅草橋場のわたり也    高島千春縮写〟    〈高田与清の随筆に挿絵を担当したのは他に谷文晁〉    ☆ ちょうしゅん はせがわ 長谷川 長春    ◯『著作堂一夕話』⑩343(曲亭馬琴著・享和三年序)   (「烟花城書画展覧の目録」の項)   〝寛政十二年九月廿五日、東山双林寺において展覧する所の烟花書画の目録〟   〝画軸 長谷川長春遊女図 西村定雅所蔵〟    ☆ とうけい にわ 丹羽 桃渓    ◯『東牖子』⑲120(田宮仲宣著・享和三年刊)   (挿絵、蘭人に対する遊女と禿の図)〝丹桃渓写(「丹羽」「桃渓」の印)〟    ☆ とよひろ うたがわ 歌川 豊広    ◯『骨董集 上編下巻』⑮514(山東京伝著・文化十二刊)   (「比丘尼女(ルビひふくめ)図」の項)(図あり)   〝これは古画にあらず三国伝記の文のおもむきをしらさんとて今あらたにつくりいでたる図なり〟   〝一柳斎筆〟