Top 『大田南畝全集』浮世絵文献資料館
大田南畝全集 な行☆ なひこ かとり 楫取魚彦 ◯『一話一言 巻二十四』⑬432(文化四年四月二十五日明記) 〝楫取魚彦は下総香取の人也。俗姓を稲生茂左衛門と云、加茂県主真淵翁につきて国学をまなぶ。又画を 建孟喬綾足に学びてよく鯉を画しとぞ。吾友窪俊満 易兵衛 はじめ魚彦門に入て蘭竹梅菊の四君子を 学ぶ〟〈南畝は魚彦とは面識がないようで、この略歴は友人の窪俊満から聞いたらしい。国学は賀茂真淵門、画の方は同門の 建部綾足に学んだ。窪俊満の項参照〉 ☆ なんめい 南溟 ◯『南畝集 十三』④217(享和二年五月賦)(漢詩番号3133) 〝題八歳童南溟画山水 八歳称奇童 纔看意匠工 残山与剰水 已在経営中〟〈この南溟は春木南溟であろう。寛政六年生であるから享和二年の八才は符合する〉 ☆ にちょうさい 耳鳥斎 ◯『をみなへし』②13(天明一年賦) 〝浪花の耳鳥斎とかやかける牛若浄るり御前の絵の扇に狂歌せよと、浜辺の黒人のいひければ、とりあへ ずよめる しヽをみて矢はぎの里の琴の音にこヽろひかるヽ虎のしり鞘 〟〈『十二段草子』に取材した耳鳥斎の扇面。奥州へ下る義経、矢矧の里で浄瑠璃姫を見染た場面。浜辺の黒人が携来し て狂歌を乞う。南畝は耳鳥斎とは面識がない〉