Top            『鼠璞十種』            浮世絵文献資料館
    鼠璞十種              か行                 ☆ きよのぶ とりい 鳥居 清信    ◯『新吉原細見記考』上55(加藤雀庵著・天保十四年記)   〝両巴巵言 享保十三年細見記〟〝巻中、四妓女の像を画きし鳥居清信は、鳥居家の祖にして、元禄より    出て、世に行はれしものなり。此頃は清信晩年の筆なるべし〟    ◯『高尾追々考』上19(著者未詳・嘉永五年以降)   〝享保十三年細見記 両巴巵言(編者注、高尾が十代目であることと遊女玉菊の記事あり、略)此書、巻    中妓女の四像あり。【太夫、格子、さん茶、つぼね】鳥居の元祖清信が筆也。清信は元禄の頃より出て、    世に行はる。此頃は晩年の筆なるべし〟    ☆ くにさだ うたがわ 歌川 国貞  ◯『江戸見草』下57(小寺玉晁著・天保十二年記)   〝(三月)十九日、水野正信、加藤何某と三人同道にて、吹屋町芝居見物、次にとぢ入し似顔、後に絵双    紙屋にて見しに、再吹屋町芝居へ入し如く、余り能似たりし故、爰に入    (綴じ込み似顔絵)「あつ盛 尾上栄三郎」「熊谷直実 市川海老蔵」「石川五右衛門 嵐吉三郎」    「大形久吉 板東彦三郎」「笹野三五兵衛 関三十郎」「さつま源五兵衛 嵐吉三郎」「香蝶楼国貞画」    「馬喰町三丁目 江崎屋辰蔵板」〟    〈水野正信、加藤某は小寺の同僚、尾張の藩士か。彼らが見た芝居は「筆魁曽我福贔屓」か。ただし、ここに所載の似顔     絵はその芝居のものではない〉