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版本年表
浮世絵文献資料館
　
正徳元年（宝永八年）～ 五年（1711 ～ 1715）
版本年表一覧
　　※〔漆山年表〕　　：『日本木版挿絵本年代順目録』　〔目録ＤＢ〕：「日本古典籍総合目録」
　　　〔国文研・艶本〕：「艶本資料データベース」
　　　「江戸顔見世番付諸板一覧」『近世文芸　研究と評論』34-36号
　　　「日本古典籍総合目録」国文学研究資料館
　　　『赤本黒本青本書誌』「赤本以前之部」木村八重子著・平成21(2009)年刊
　　　『浮世草子考証年表－宝永以降』長谷川強著・昭和59(1984)年刊
　　　『近世遊女評判記年表』野間光辰著・昭和五十九年(1984)刊
　　　　◎は表示不能文字
　　
　☆　正徳元年（宝永八年）(1711)
　　
　◯「絵本年表」〔漆山年表〕（宝永年間刊）
　　　吉田半兵衛画
　　　『女重宝記大成』五冊　画工不明　吉田風　元禄五年初版　油屋平右衛門板
　　
　◯『赤本黒本青本書誌』
　　◇赤本（正徳元年刊）
　　　画工名未詳
　　　『【親孝行】幸太夫物語』刊記「宝永八年正月六日　うろこかたや三左衛門」
　　　〈解題、水谷不倒は奥村政信風とする由を記す〉
　　
　◯『浮世草子考証年表－宝永以降』（正徳元年刊）
　　　西川祐信画『色ひいな形』
　　　　　　序　「宝永八ッの春　大和絵師　西川祐信　作者　八文字自笑（印記「亀」）」
　　　　　　刊記「宝永八年卯二月吉日　ふ屋町通せいぐはんじ下ル町　八文字屋八左衛門板」
　　
　◯「艶本年表」（正徳元年刊）
　　　西川祐信画
　　　『好色かづら草』一帖　西川祐信画〔目録ＤＢ〕（注記「日本艶本目録（未定稿）による」）
　　　『風流色貝合』　一冊　西川祐信画〔目録ＤＢ〕（注記「日本艶本目録（未定稿）による」）
　　　『ひいな形』　　五冊　西川祐信画　八文字自笑作〔目録ＤＢ〕（注記「日本艶本目録（未定稿）による」）
　　
　◯「日本古典籍総合目録」
　　◇絵画（正徳元年刊）
　　　英一蝶
　　　『四季日待巻』一軸　英一蝶画　成立年「正徳元追記」
　　◇浮世草子（正徳元年刊）
　　　西川祐信画
　　　『色ひいな形』五冊　西川祐信画　八文字屋自笑作
　　◇風俗（正徳元年刊）
　　　奥村政信画
　　　『奥村政信遊女の像』一帖　奧村政信画
　　
　◯「江戸顔見世番付諸板一覧」（正徳元年刊）
　　　十一月　中村座　絵師　署名なし　◎◎屋板
　
　◯「浄瑠璃年表」（古典籍総合データベース・早稲田大学図書館）
　　◇浄瑠璃本（正徳元年刊）
　　　近藤清信画『朝鮮太平記』署名「筆海堂近藤清信」
　　　〈「古典籍総合データベース」本も「電子版霞亭文庫」本も刊年不明であるが「日本古典籍総合目録」によると、法
　　　　大正岡子規本に「正徳元卯年七月吉日　通油町　山形屋勘右ェ門新板」という刊記がある由〉
　　
　☆　正徳二年(1712)
　　
　◯「絵本年表」〔漆山年表〕（正徳二年刊）
　　　西村重長画
　　　『死霊解脱物語』二巻「仙花堂西村重長筆」山形屋吉兵衛他板
　　
　◯『浮世草子考証年表－宝永以降』（正徳二年刊）
　　　西川画
　　　『魂膽色遊懐男』巻末「西川筆」〈「年表」に「正徳二年正月江島屋刊と考える」とあり〉
　　　『情ひな形』　　序　「大和絵師　西川祐信　八文字屋自笑（印記「亀」）正徳二年辰ノ新春」
　　　巻飾堂画『けいせい盃軍談』　
　　　　　序　「正徳二とせ桜さく月日　散人不移子具足居士　近松平安稿」
　　　　　刊記「正徳二壬辰年九月吉日　書林人見利兵衛　画師　巻飾堂（印記「吉田氏／考賢」）」
　　　　　　　　　　　　〈「日本古典籍総合目録」は八文字屋自笑作とする〉
　　　川島信清画
　　　『商人軍配団』刊記「大和絵師　川嶋信清筆（印記「叙清」）」江嶋屋市郎左衛門板」
　　　　〈「年表」は正徳二年冬刊とする〉
　　　『通俗諸分床軍談』刊記「絵師　川嶋信清（印記「信清」）」谷村清兵衛板・江嶋市郎左衛門板
　　　　〈「年表」は正徳二年冬刊と推定〉　
　　
　◯「艶本年表」（正徳二年刊）
　　　西川祐信画
　　　『情ひな形』三冊　西川祐信画　八文字屋自笑作〔目録ＤＢ〕（注記「日本艶本目録（未定稿）による」）
　　　
　◯「日本古典籍総合目録」
　　◇浮世草子（正徳二年刊）
　　　川島信清画
　　　『商人軍配団』　五冊　川島信清画　江島其磧作
　　　西川祐信画
　　　『魂胆色遊懐男』五冊　西川祐信画　江島其磧作
　　
　◯『近世遊女評判記年表』（正徳二年刊）
　　　『吉原七福神』正徳二年(1712)　著者　真土山之住　鴬踊軒序
　　　　〈「年表」は鴬踊軒（石川流宣）著とし「翌三年再版」ありとする〉
　　
　◯「江戸顔見世番付諸板一覧」（正徳二年刊）
　　　十一月　森田・坂東座　絵師　署名なし　不分明
　　
　☆　正徳三年（1713）
　　
　◯「絵本年表」〔漆山年表〕（正徳三年刊）
　　　光栄画
　　　『絵本福寿草』三冊　光栄画　浅野弥兵衛板
　　　雛屋立圃画
　　　『源氏鬢鏡』　三巻　画工不明　立圃歟　小島宗賢・鈴村信房共撰　永田長兵衛他板
　　　　〈「日本古典籍総合目録」は万治三年刊〉
　　　石川流宣画
　　　『吉原七福神』五冊　流宣筆「武州豊嶋郡真土山住　作者躍鴬軒」
　　　　　〈初版は前年の正徳二年。これは再版本〉
　　　西川祐信画
　　　〔正徳模様〕雛形　二冊　西川祐信画　石原半兵衛他板
　　　菱川師宣画
　　　『ふん太もの語』　二冊　菱川師宣画
　　
　☆　正徳四年（1714）
　　
　◯「絵本年表」〔漆山年表〕（正徳四年刊）
　　　橘守国
　　　『絵本故事談』八巻「摂陽江東画者後素軒橘有税」大野木市兵衛板
　　　　　　　　　　椎本才麿序・山本序周跋
　　　川島信清画
　　　『諸家高名記』十五巻　画工不明　川島風
　　　石川流宣画
　　　『塵劫記大全』三冊　画工　石川流宣　吉田光由編　板木屋清兵衛板
　　　大森善清画
　　　『小児必用記』五冊　画工不明　大森善清風　山翁香月啓益纂
　　
　◯「艶本年表」（正徳四年刊）
　　　西川祐信画
　　　『夫婦双乃岡』墨摺　一部彩色　横中本　三冊　正徳四年〔日文研・艶本〕
　　　　　　　　　　序「作者　自笑　正徳四のとし文月の望」 
　　　画工不明
　　　『双乃岡』　　四冊（注記「日本艶本目録（未定稿）による」）
　　
　◯「日本古典籍総合目録」
　　◇浮世草子（正徳四年刊）
　　　西川祐信画
　　　『風流色図法師』三巻三冊　西川祐信画
　　　『好色名取川』　三巻三冊　西川祐信画
　　　川島叙清画
　　　『新橋姫物語』五冊　川島叙清画　正徳四序
　　
　◯「江戸顔見世番付諸板一覧」（正徳四年刊）
　　　十一月　森田座　絵師　署名なし　正本や小兵衛板
　　
　☆　正徳五年（1715）
　　
　◯「絵本年表」〔漆山年表〕（正徳五年刊）
　　　蒔絵師源三郎画
　　　『西鶴女歌仙』「蒔絵師源三郎図」伊丹屋新七
　　　　　　　　　　（本書原版ハ俳諧女歌仙ト題シ貞享元年版ナリ）
　　　奧村政信画
　　　『あさかほのつゆのみや』二冊　画工不明　奧村風
　　　川島信清画
　　　『和漢合類絵本鑑』五　川島叙清画（祐信画譜による）
　　　吉田光義画
　　　『雛形都商人』一冊　吉田光義画　序「正徳第五初夏御小袖墨絵師　寺町御池上ル町　吉田光義」
　　
　◯「艶本年表」
　　◇艶本（正徳五年刊）
　　　西川祐信画
　　　『新色閨の鳥貝』墨摺　横本　三冊　正徳五年　序「時ﾆ正徳五ッの春　わつさりと板行」〔日文研・艶本〕
　　
　◯「日本古典籍総合目録」
　　◇随筆（正徳五年刊）
　　　川島信清画
　　　『それぞれ草』三巻三冊　川島叙清画　観桂散人乙州編　宝永元自序　菊屋七兵衛板
　　
　☆　正徳年間(1711～1715)
　　
　◯『赤本黒本青本書誌』
　　◇赤本（正徳年間刊）
　　　安清画
　　　『【公平】寿八百余歳の札』署名「画工安清」（篆書「安清」）江見屋板
　　　〈「仮年表」刊年を記さず、宝永と享保の間におく〉
　　　近藤清春画
　　　『寛闊あそび』（近藤助五郎清春筆）
　　　〈解題、文化八年(1811)の合巻『凧雲井物語』（式亭三馬作・歌川国貞画）の十四オに赤本の表紙の模刻あり。その
　　　　題簽に「近藤助五郎清春筆」とあるとする。「仮年表」刊年を記さず、宝永と享保の間におく〉
　　　羽川珍重画
　　　『あくまはらひ金平』画作者名なし　さがみ屋板（羽川珍重画）
　　　〈解題、「正徳年代、赤本「あくまはらひ金平」のさしゑ画工羽川珍重なるべし」の墨記を示す〉
　　　画工名未詳〈以下、「仮年表」刊年を記さず、宝永と享保の間におくもの〉　
　　　『子だから』画作者名なし
　　　『福神曽我』画作者名なし　三枡屋板
　　　「はんじ物づくし／当世なぞの本」画作者名なし
　　
　◯「艶本年表」（正徳年間刊）
　　　西川祐信画
　　　『人間一生色道中』一冊　西川風画　　正徳頃刊？　　〔目録ＤＢ〕（注記「日本艶本目録（未定稿）による」）
　　　『風流祇園桜』　　一冊　西川祐信画〔日文研・艶本〕
　　　『床濃春雨』　　　三冊　西川祐信画　宝永・正徳頃刊〔目録ＤＢ〕（注記「日本艶本目録（未定稿）による」）
　　　鳥居派
　　　『風流太平記』一冊　鳥居風　正徳頃刊〔目録ＤＢ〕（注記「日本艶本目録（未定稿）による」）
　　
　◯「日本古典籍総合目録」
　　◇赤本（１点）
　　　画工名未詳『あくまはらひ』〈「正徳～享保頃」とあり〉
　　◇絵本（正徳年間刊）
　　　近藤清春画
　　　『なごや筋書』一冊　近藤清春画（注記「絵本の研究等による」）
　　◇浮世草子
　　　川島信清画
　　　『諸分床軍談』五巻五冊　川島信清画　江島其磧作