Top 『鼠璞十種』浮世絵文献資料館
鼠璞十種 は行☆ ぶんちょう いっぴつさい 一筆斎 文調 ◯『明和誌』中193(青山白峰著・宝暦~文政記事) 〝明和頃役者似顔の一枚絵はじめて出る。一目にてたれと分り候やう書ことなり。画は、勝川春章、文調 といふ両人なり〟☆ ぶんちょう たに 谷 文晁 ◯『反古のうらがき』中85(鈴木桃野著・嘉永三年記) 〝大雅堂、文晁、応挙ナドノ画ハ偽シ易シ。椿山ノ画ニ至テハ、天真爛漫ニ企及スベカラズ。夫サヘ近時 偽物オボタヾシクアリテ、庸凡ハミナアザムカルヽ也。予鑑裁ニ暗シトイヘドモ、椿山ノ画ニ至ツテハ、 暗中模索スルモ失ハジ〟☆ ほくが 北雅 ◯『反古のうらがき』中54(鈴木桃野著・嘉永三年記) (「栗園」の項) 〝予が友北雅君は、よく浮世絵をかき給ひて、おしえ子も多く侍りける。其中に栗園といへる人ありけり これもよく絵をかきて、常々北雅君を訪ひ侍りけり〟〈「予」とあるのは鈴木桃野。御書物奉行・鈴木白藤の長子〉 ☆ ほくすう 北嵩 ◯『続道聴塗説』中334(大郷信斎著・文政十二年記) (「己丑漫録 第一編」) 〝白雨滑稽 此程途中俄に白雨に遇ければ、爰こそ古歌の場所よと、急ぎ路傍なる陋居に立入て、しばし茶煙を喫し ける内に、青天となりぬ。其床に掛たる一幅を見れば、北嵩といふ画士が、英一蝶の図を模写せし雨や どりの上に「いそがずばぬれまじ物を夕立の跡より晴るゝ堪忍の虹、東都滑稽作者六十五翁立川談州楼 焉馬」と題せり。余が今日の心境と符号せし事、一奇といふべし〟〈北嵩の一蝶模写絵に立川焉馬が賛をした掛福である。焉馬の六十五才は文化四年に当たる〉