【鈴鹿 南コース】

[1999/12/08]

NSX
ピットにたたずむ NSX

鈴鹿 南コース
 11/26 日光スピードパークでの大井さんスクールの余韻も冷めぬうちに、 今度は鈴鹿サーキットに行ってきました。  鈴鹿といってもグランプリコースではなく、 一周1分くらいの南コースの方です。
 月に一度、オーナーズミーティング経験者を対象に開かれている NSX 限定の走行会がありまして、 南コースを2時間貸し切って思う存分走る事が出来るんです。  タイム計測付きで、基本的にフリー走行ですが、 インストラクターに同乗走行をお願いすればポイントを細かく教えてもらう事もできます。
 今回の参加者は7台。  集まってみたら、全員知り合いの方でオフになってしまいました(^_^)
 実は私、サーキットでのフリー走行はもちろん、鈴鹿サーキットに行くのも初めてです(^_^:  往復の道程やオフの模様は【OffLine Meeting】の 【鈴鹿オフ】 を見ていただくとして、ここでは南コースでの私kakepiの痴態をメインに書いて行こうと思います(^_^:
鈴鹿 南コース
 南コースは、簡単に言えば「高低差のないワインディング」のような感じでした。
 もてぎの北ショートコースのように、 ステアリングを270度切り込んで回り込むようなタイトコーナーもなく、 最大舵角は180度強で右に左に楽しめます。  (北コースがダメというわけではありません)
 NSX の場合、二つあるストレートで3速に入る以外は2速ホールドで、 タイトコーナー、微妙なS字コーナー、ドリフトコーナーなどなど、 アクセル・ブレーキ・ステア操作に専念できます。
 今まで NSX でズルズルになるまで攻めたことはほとんどありません。  新鮮な体験が出来そう(^_^)
などと悠長な事を言っていられたのははじめだけでした〜(^_^:
走行開始
 初めてのサーキット。
ヘルメットをかぶってメガネをかけ、レーシンググローブをぎゅっと締めます。  他の NSX が次々とピットアウトしていきます。  コース図で予習をしておけば良かったと思っても後の祭り。  コースはもちろんラインなど全くわかりません、、、。
 あれ?
MK-R さんがウィンドウから手を出して「付いておいで」とチョイチョイしています。
先導!?  「ありがとうございます〜m(__)m」と手を振って、MK-R 号の後ろに付きました。
慣熟走行のように ゆっくりしたペースでラインをなぞる MK-R 号。
ラインはもちろんコース全景を頭に入れるつもりで真剣に追います。
が、理論はもとより経験も不足。  なぜそういうラインになるのかわかりません(^-T:  NSX の挙動もわかりません。(情けない〜)
 MK-R さんに教えてもらったラインで走ろうと何周か走ってみたものの、 初めてのコースで覚えきれず、今一つわかりませんでした(T_T)
 このままではダメだ、、、。  鈴鹿の名物教官(インストラクター)Sさんに同乗をお願いしました。
同乗走行
 「すみません! 運転をお願いできますか?」
 「はい、いいですよ(^_^) (スタート)ハンドル重いね。 何が知りたいですか?」
 「え、、、あのぅ、初めてなのでラインなどお願いします。」 もう一度復習です。
 「じゃ、最初はゆっくり行きましょう(^_^)」
 と、ピットロードを出てストレートへ。
加速〜!  3コーナーの突っ込みで体が強張りました(^_^:
ブレーキ! ノーズはクリップに吸い寄せられるようにして、スピン(爆)
 「この車、後ろ(のブレーキ)が効くね。」  「初期型ノーマルです。」
 サーキットでの NSX 初スピンがインストラクターの助手席になるとは思いませんでした(笑)
 1周目はブレーキングポイントやライン取りなど、 一つひとつ丁寧に解説してくれました。  2周目は速度を上げて同じラインで。  3周目はドリフト気味に時折カウンターステアを当てながら走りました。  同乗のたびに、自分の車がこんな動きをするなんて、 と目から鱗が落ちます。
 「ふぅ、どうもありがとうございました!」 大参考でした!
少しだけ休憩。  同乗だけで少し疲れてしまいました(^_^:
走行継続
 目から鱗が落ちたところでコースインしたものの、、、変わらずヘロヘロでした(^_T:
 特に、追い付かれると気になってラインが無茶苦茶になってしまいます。  走行後、ある参加者にこの事を話すと、
  「パスするポイントはストレートしかないから、それ以外では後ろを見ない!(笑)
  最終コーナー出口で後続チェックして、いるようなら避ける。」

というアドバイスをいただきました。  言われてみればそうですね!?
休憩
 2時間フリーといっても、 ずーっと走り続けるのは車にも人間にも辛いので、 時折ピットインして休みます。  私の場合は体がネを上げ、数ラップごとにピットイン(^_^:
休憩しながらタイヤの内圧を測ると F : 2.90(2.30) / R : 3.60(2.80) kg/cm2 で、 標準値(カッコ内)よりテンパータイヤ並みに上昇していました(^_^:  どうりでズルズルなわけです。  (でも調整なし)
 そうそう、エアチェックする時は手袋をしましょうね。
バルブが熱くなっているので、素手だと作業できませんから(^_^:
再開
 開き直りか、NSX の挙動を感じる事を第一に考えることにしました。
 まずはスピン。
後続がいない事を確認して、コーナー進入でブレーキを多く残したり、 出口でアクセルを大きめに開けたりして、ゆっくりとスピンしてみます。  NSX の LSD の弱点とされるインリフト気味でのホイールスピン、白煙も初体験しました(^_^)
 同じように、ドリフトも試します。
あるプロドライバーは「コーナー出口でのパワースライドは遊びだ。」 と言っていました。  が、なにせ私は NSX が初めての後輪駆動で、パワーオーバーステアの経験もなく、 こういう場でしか出来ませんから遠慮なく試しました。  楽しんではいますが、遊びのつもりはありません!?  リアタイヤの内圧も上がってしまい、余計ズルズルに、、、(^_^:
 進入スピードを上げて4輪ドリフト、 クリッピングでのゼロカウンター?もやろうとしましたが、 当然ながら無理でした(^_^:

 気付いた人はいないと思いますが、 私がドリフトもどきやスピンをするのは ほとんど左コーナーでした。  コースが反時計回りなので左コーナーが多いんですが、 別な理由があるんです。
 それは体。  胸を痛めたせいか、どうしても右コーナーで違和感を感じてしまいます。  痛みはないんですが、どうも左Gは苦手なのです(^_^:  むぅ〜
タイムアタック
 タイムアタックといっても特別に何かするわけではありません。
走行前に測定機を付けて、ラップ数、ラップタイムは記録されていますから、 その確認です。
 測定機がうまく動いてくれなかったので、 タイム測定できたのは最後の5ラップほどだけでした。
タイヤ内圧調整もせずズルズルのままでのベストは、 「1'05"」。  わざと進入オーバーステアやパワースライドしたりして滑りまくったタイムは、 「1'10〜15"」 くらいでした。  はっきり言って遅いです(^_^:::
 クーペの場合、 「1'01〜02"」、 がほぼ限界タイムだそうです。
全くとどきませんでしたねぇ(^_^: (当然じゃ!)
 ちなみに NSX-R の場合は、 「1'00"」 か、それ以上のタイムを叩き出すそうです。  クーペと NSX-R で、NSX-R が速いのは当然と考える人が多いと思いますが、 これは、乗りこなせれば、の話です。  クーペから NSX-R に乗り換えて、タイムが落ちたという方もけっこういるみたいです。  NSX-R を乗りこなすというのは大変な事なんですね。
終了
 長いと思っていた走行時間もあっという間に終わりました。
タイムはさておき、いろいろな挙動を体感できただけでも大きな収穫だと思います。  同じ挙動を繰り返し練習出来たので、少しは身になったかもしれません!?  失敗も山ほどありましたが。
 次の課題はですね、、、冷静になる事です(^_^:
もっともっと冷静にスピンしたりスライドコントロール出来るようになりたいです。  150 km/h オーバーのサーキットはまだ無理そうですね(^_^:
 来年もまた来たいと思います。



【戻る】 【トップ】 【目次】