海外の学校について


こんな種類の学校の学校があります

日本人学校

 
・日本国内の小・中学校と同等の教育を行う目的で文部科学大臣が認定した教育施設。
 ・文科省認定の教科書を使用し、先生方の多くは日本から派遣される。
 ・現地の子どもたちとの交流や英会話など、現地の言葉や文化を学ぶプログラムもある。
 ・現地の日本人会や商工会などが主体となって運営し、小学部のみ、高等部を併設している学校も一部ある。


私立在外教育施設

 ・日本の学校法人や企業が設立した全日制の教育施設で、寮を持つ学校が多い。
 ・多くが文科省の認定を受けていて、卒業資格が日本で認められる。
  

現地校

 
 ・現地の政府などが学校として認めた全日制の教育施設で、その国の言葉で学ぶ。
 ・言葉のできない子どものための取り出し授業(ESLなど)の有無は、地域によって異なる。
 ・就学年齢、学年の区切り、学期の始まりは国や地域によって異なる。
 ・多くの公立校は校区内に住むことが必要。校区内に住んでいても入学が順番待ちになることもある。
 ・私立校の入学資格や校風は学校によりさまざまなので、事前に見学させてもらうのが望ましい。
 
               
インターナショナルスクール以下インター校
 
主として外国人のための教育施設で、アメリカ系、イギリス系、IB系などがあり、
  それぞれ異なる教育制度、カリキュラムを持つ。
 ・幼稚園から高校まで、対象とする年齢や規模はさまざま。   
 ・帰国後日本の高校や大学を受験する場合は、中高の卒業資格が日本で認定されるかどうか
  確認しておく。認定校かどうかは現地大使館や文科省、海外子女教育振興財団で確認できる。


補習授業校

  国語を中心とした教科の一部を、土曜日などを利用して日本語で学習するための教育施設
  ・
現地校やインター校に在籍する日本人の小中学生が対象。
  ・
日本人学校と同じく現地の日本人会や商工会が運営する。



必要な書類

日本人学校・私立在外教育施設へ
 在学証明書、指導要録の写し。(日本国内での転校に準ずる)

現地校・インター校へ
 英文の在学証明書・成績証明書…担任の先生に伝えて学校に作成してもらう。
 英文の予防接種履歴…決まったフォームはないので、一覧表を作っておくとよい。

日本の教科書の受け取り
 在留予定が1年以上の学齢期の子どもは、海外でも教科書無償配付の対象となる。
 学校から「転学児童・生徒教科書用図書給与証明書」をもらって
 海外子女教育振興財団で受け取りまたは郵送してもらう。 
 英文の成績証明書などのフォームも購入できる


ポイント
・子どもの年齢、滞在期間、性格や能力を考え、その子に合った教育制度、学校を選びましょう。
・現地校・インター校は空きがないと編入できない場合もあるので、候補の学校が決まったらできるだけ早くコンタクトを取りましょう。
 ご主人が先に赴任される場合は、予約を取って校長先生に面会し、入学・編入の希望を伝えておくとよいでしょう。
  



保護者の声
海外でお子さまが通った学校について、かけはしにお寄せいただいた経験者のお声より一部をご紹介します。

・滞在期間が短いことがわかっていたので帰国後スムーズに学校に行けることを優先、日本人学校を選んだ。

 
わかる言語で学習できたことは本人にとって安心だったと思う。(日本人学校)
・英語圏以外の日本人学校でしたが、英語の授業のレベルが高くて驚きました。(日本人学校)

・英語を学び、現地の化を知っていろいろな友人を作ってほしかったので現地校を選択した。渡航前には
 現地校でやっていけるのかどうか随分悩んだが、英語がわからない子どものためのクラスがあり、
 同じ境遇の子どもたちとすぐに仲よくなり楽しんでいた。(現地校)
・小学校4年生からだったので、
勉強の内容が難しく宿題も多くてつらかったようですが、
 苦労の甲斐あり中学に入ってからはクラスメイトに勉強を教えてあげていました。(現地校)

・本人の希望でIBプログラムのインター校に通いました。40ヵ国以上から集まる明るく自由な雰囲気の
 大規模校で、やりたいことは何でもチャレンジでき、学校生活を積極的に楽しみました。(インター校)
・通った学校は規模が小さく、行事がほとんどなかったのが残念でした。(インター校)

・現地校で自信を無くしていたときに、土曜日の補習授業校では思う存分日本語でコミュニケーションすることができ、
 心のよりどころとなっていたようです。(補習授業校)
・現地の野球やサッカーも土曜に練習があるので、どちらを優先するか選択が難しかった。(補習授業校)     
 

 

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出国前に気をつけること



『帰国生への学校案内≪関西≫』学校基礎知識より