REACHのことがよく分かるシリーズ
化学物質汚染のない世界をめざして
EUの新しい化学物質規制−REACH
2004年国際市民セミナーの記録

今、世界に先駆けてEUで導入されようとしている新しい総合化学物質規制 REACH。
 その中身は、予防原則に立つ、安全性の立証責任を行政から事業者へ移す、既存の物質にも安全性の確認が課せられるなど、画期的なものです。
 REACH が実現すれば人の健康と環境を守るという人類の願いがEUだけではなく地球規模で促進されると期待されるます。
 本書を読めば、REACH について、なぜ必要なのか、背景、内容、進捗状況、誰が反対しているか等、その全てがわかります。
 2004年11月に開催された国際市民セミナーの記録に、前EU議会議員インガー・ショー リングさんの著書 『 EU 化学物質政策の探索ガイド−REACH 何が起きたのか、なぜ?  第2部 政策 』 の邦訳70ページを新たに加えた、今一番ホットな REACH 解説書です。

第1章 国際市民セミナー 2004年11月23日開催
 1-1 プログラム&講師プロフィール 3
 1-2 ナディア・ハヤマさん講演要旨 5
            プレゼンテーション 10
 1-3 ローラン・ボーゲルさん講演要旨 24
            プレゼンテーション 30
 1-4 質疑応答 43
第2章 予防原則セミナー 2004年11月22日開催
 2-1 ナデイア・ハヤマさん講演要旨 47
 2-2 ローラン・ボーゲルさん講演要旨 48
 2-3 質疑応答 50
第3章 化学物質汚染のない地球を求める東京宣言
 3-1 東京宣言(和文、英文) 52
 3-2 署名呼びかけ 55
 3-3 署名用紙(個人、団体) 56
第4章 REACH資料集
 4-1 「早期立法化が期待されるEUの新化学物質規制REACH」 58
 4-2 「REACH一何が起きたのか、何故?」第2部 62-131
    目 次

編者 国際市民セミナー実行委員会
発行 国際市民セミナー実行委員会
2005年2月28日発行
A4判 131頁 定価:500円 (送料別)
〒136-0071 東京都江東区亀戸 7-10-1 Z ビル 4階
TEL/FAX 03-5836-4358
申込み:FAX 又はメール メールでの申し込みはこちら
支払い:郵便振替用紙を現品に同封しますので、現品到着後、郵便局でお支払いください。



「REACH一何が起きたのか、何故?」 第2部 政策
編: インガー・ショーリング (前EU議会議員)
著: グンナール・リンド (フリーランサー)
訳: 安間 武 (化学物質問題市民研究会)


目 次

国際的化学物質政策
歴史的概要4 経済協力開発機構 (OECD)12
先史4 世界銀行13
産業化の初期(1700年代)4 世界貿易機関(WTO)13
1800年代以降4 地域的な協定書14
最初の条約4 国際連合14
第二次世界大戦後5 その他の協定書14
条約の時代5 OSPAR条約とエスビエル宣言15
リーダーシップの喪失5 企業の取組み16
世界的な協定書6 レスポンシブルケア16
いくつかの定義6 高生産量化学物質 (HPV)への取組み17
化学物質に関する国連協定書7 長期的研究活動(LRI)17
政府間化学物質安全性フォーラム(IFCS)11 家庭クリーニング用製品成分の
人間と環境リスク評価(HERA)
17
OECD高生産量化学物質(HPV)
プログラムとSIDS
12 まとめ17
 
ヨーロッパの化学物質政策 
リスク管理19 欧州議会による内分泌かく乱物質に関する
行動の要求
27
概要19 ひとつの政策提案27
既存および新規物質19 理事会が見直しを要請27
EUモデル19 産業界による世界的な取組みの発表28
EUリスク評価プロセスのモデル20 欧州委員会の再検証28
予防の導入20 理事会へのフィードバック29
リスク評価の4要素21 理事会が予防原則を要求29
法的責任(Liability)21 産業界 信頼を得るための努力29
責任(Responsibility)21 理事会 将来の戦略案を採択30
まとめ22 欧州委員会が基本的な要素を発表30
現在の法規制22 欧州委員会の再検証30
概要22 予防原則31
化学物質の分類と表示に関するEU指令22 欧州化学工業会(Cefic)関係者対話会議を開催31
EUの高生産量化学物質(HPVs)に
関するデータの欠如
23 予防原則に関するコミュニケーション32
いくつかの物質の制限に関するEU指令23 産業界 パートナーシップを呼びかけ32
既存物質に関するEU指令の修正24 委員会 進捗状況を発表32
調剤の分類と表示に関するEU指令24 産業界と企業委員 経済成長と技術32
既存物質の評価に関する欧州理事会規制24 革新を強調32
安全性強化のための取組み25 まとめ32
概要25 ハイライト33
既存及び新規の物質26 
 
REACH 
白書34 規制草案に対する反応49
概要34 概要49
政策的目標34 化学産業界50
REACHの経緯と今後35 産業界の典型的な議論51
要素35 ジョージ・W・ブッシュ政権51
PBT、vPvB、及び内分泌かく乱物質36 ブレア、シラク、シュレーダー52
範囲36 経済、社会、環境の再生のためのリスボン戦略53
加速されるリスク評価37 ブレア、シラク、シュレーダーからの手紙54
加速されるリスク管理37 環境団体54
責任37 消費者団体55
既存物質に対する実施予定38 動物保護団体56
中央機関38 その他のNGOs57
情報公開38 非化学産業界58
その他の論点39 労働組合59
コスト39 王立環境汚染委員会61
便益40 ドイツ首相の演説61
一般的な利点40 コスト61
白書に対する反応41 動物テスト62
概要41 最終提案63
欧州理事会 概要63
欧州議会42 規制草案からの変更63
欧州化学工業会(Cefic)44 最終提案に対する反応64
非政府組織(NGOs)45 概要64
関係者会議45 化学産業界64
技術作業部会46 環境団体と消費者団体65
ビルディング・ブロックス46 REACHと規制強化に賛成か反対か66
規制草案47 欧州労連(ETUC)66
概要47 主導権の移行66
インターネット・コンサルテーション47 
規制草案47 概要66
主な特徴48 欧州理事会67
範囲48 欧州議会67
新しい機関49 サッコニ報告書68
研究と革新49 更なる遅延68
白書からの変更49