ES&T ポリシーニュース 2007年1月31日
EPA 農薬の水への使用を許可
それでも産業側はEPAの新たなルールは厳しすぎると異議

情報源:Environmental Science & Technology: Policy News - January 31, 2007
EPA allows pesticides to be applied to water
Companies challenge new EPA rule as too strict

http://pubs.acs.org/subscribe/journals/esthag-w/2007/jan/policy/nl_pesticide.html

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2007年1月20日


 今後農薬は、水質清浄法(Clean Water Act)に基づく特別の認可を必要とせずに蚊の幼虫(ボウフラ)や雑草を抑制するために、水に直接又は水の近くで注入・散布することができる。2006年11月21日、EPAはこのような決定訳注1)をしたが、この新ルールは農薬の水への直接注入及び大気散布の両方に影響を与え、監視と報告の実施要領を提供するものである。

 環境団体は全ての農薬に対しもっと広範な許可要求を求めて訴訟を起こしているが、一方農薬製造者と産業団体はこのルールの拡大を求めて12月に様々な訴訟を起こした。これらの訴訟のうちのひとつは新たなEPAルールは水面と樹冠面での使用から農業使用にまで拡大すべきと求めている。

 訴訟に加わっている団体のひとつクロップライフ・アメリカは、新たなルールは、水質清浄法の下での”多くの行為に関する広範なグレーナ領域”をそのままに残すものであると主張している。同団体はもうひとつの法律である殺虫剤・殺菌剤・殺鼠剤法(FIFRA)は全ての状況において農薬が安全に使用されることを確実にするための十分な指針を提供していると述べている


訳注1
米EPA ニュースリリース 2006年11月21日EPA/水への農薬散布に関する最終ルール発表



化学物質問題市民研究会
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