Beyond Pesticides 2006年4月4日
カナダ、ケベック州農薬コード発効へ
環境大臣拒否権発動せず


情報源:Beyond Pesticides / Daily News, April 4, 2006
Quebec Pesticide Code Comes Into Effect, No Veto By Environment Minister
http://www.beyondpesticides.org/news/daily.htm

抄訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/index.html 掲載日:2006年4月5日



 2006年4月3日、カナダ、ケベック州の農薬コード Pesticide Code of Quebe)は発効への最終段階にきた。活動家らは新任の環境大臣、クラウド・ベッカードがこの法的保護を拒否するのではないかと懸念していた。しかし彼は拒否しなかったので、法的保護のロングリストに加えて20の農薬活性成分がケベック州全土で芝生用途での販売及び使用が禁止される。これらの成分はケベック州全土で芝生用途での販売及び使用が禁止されることになる210製品に含まれている。
 ”雑草と飼料”の調合("Weed and feed" formulations)もまた禁止される。
 ケベック州で禁止された活性成分について参照

ケベック農薬使用規則の農薬コードの主な内容
  • ほとんどの有害農薬は、ゴルフ・コースを除いて、公共、準公共の芝生、及び地方自治体の緑地帯で使用することが禁じられる。
  • ほとんどの有害農薬は、2006年4月から個人の芝生及び商用緑地帯で使用することが禁じられる、
  • ほとんど全ての有害農薬は、子どもケア・センター及び小中学校の内外で使用することが禁じられる。認可された農薬を使用する時には特定の規則が遵守されなくてはならない。
  • ある種のエアゾールは、屋内で使用することが禁じられる。
  • 農薬を使用する時、又は水域、小川、又は河川及び取水所の近くで農薬混合を調剤する時には最低距離が守られなければならない。
  • 空中散布中及び農薬が high-traffic 車、列車、及びエネルギー回廊の中で使用される時に、散布装置が著しい空中漂流を引き起こす場合には(例えば果樹園で)水路及び居住地域からの特定の距離を守られなければならない。
  • ゴルフ・コースは農薬使用削減3年計画を2006年4月から、環境大臣らに提出することが求められる。
  • ある農薬が森林及び high-traffic 車、列車、及びエネルギー回廊の中で使用される時には、公衆に対する所定の開示情報を環境大臣らに提出しなくてはならない。
  • 農薬が都市部及びゴルフ・コースで使用される場合には、農薬警告のビラを張り出さなくてはならない。
  • 燻蒸中は特定の規則が適用される(通気、スケジュール、警告表示)。
  • 空中散布には特定の規則が適用される(例えば場所の表示)。
  • 噛む成虫(adult biting insects )を減らすために殺虫剤を地面に散布することは禁止される。
  • 農薬と肥料が分離した容器に保管されていないなら、商業ユーザーが芝生に肥料をしみ込ませた又は混合した農薬を散布することは禁止される。
販売規則
  • 肥料−農薬混合、及び混合パッケージ(例えば、除草剤と殺虫剤)は、2004年4月から販売が禁止される。
  • 公衆が近づけるような方法で家庭用途を意図した製品を陳列することは、2005年4月から禁止される。
  • 家庭用途を意図したある農薬を販売することは、2006年4月から禁止される。
 さらに詳しい情報は http://www.cap-quebec.com 参照



化学物質問題市民研究会
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