Beyond Pesticides 2006年3月31日
カナダのブランドン市議会 州で初の農薬使用禁止条例 CS症患者の住居近くでの農薬散布も禁止 情報源:Beyond Pesticides / Daily News, March 31, 2006 Brandon City, Canada Council Approves First Pesticide Ban http://www.beyondpesticides.org/news/daily.htm 抄訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会) http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/index.html 掲載日:2006年4月2日 カナダ、マニトバ州のブランドン市議会は、今週、新たな市条例を満場一致で採択したが、それは公共施設での農薬使用、及び農薬で健康に有害反応が出る人々の家の近くでの農薬使用を制限するものである。当初、ブランドン地域環境協議会は約1年前、市議会に農薬使用の完全禁止を提案したが、今回の市条例は、公園、学校、デイケア、老人施設、及び病院での農薬使用を制限するものである。 ブランドン・サン紙(The Brandon Sun)によれば、この市条例で化学物質過敏症であると認定された住民は、その住居の近くで他人が農薬を散布することから法的に守られる。農薬により健康被害を受ける人々のために市が登録の実施を行う。登録確認のために市民は農薬関連の健康障害があることの診断書を医師からもらう必要がある。登録されると、登録者の住居の30メートル以内では誰も農薬を散布することができない。この市条例に違反すると罰金50ドル〜1000ドル(約5,500円〜11万円)が科せられる。 市の公共事業課長リックベーレーによれば、例外がある。ヒトの健康が危険にさらされる場合には農薬使用は許される。市条例はまた、マニトバ州保健局がウェスト・ナイル・ウィルスやその他ヒトの健康を脅かす害虫媒介の疾病に対処するために農薬を使用することを許す。”彼らは最終的な権限を持っている”−とベーレーは述べた。 カナダのトロント市(オンタリオ州)やハリファクス市(ノバスコシア州の州都)などの他の自治体でも同様な条例を制定しているが、ブランドンの市条例はマニトバ州では初のものである。ブランドン市し議会議長のビル・パットンは、”ブランドン市条例は4月1に発効する”−と述べた。 |