EUプレスリリース
欧州委員会 ”環境と健康の行動計画 2004-2010” 発表 情報源:EU Press Release IP/04/728 Brussels, 9 June 2004 Commission launches Environment and Health Action Plan 2004-2010 訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会) 掲載日:2004年6月11日 欧州委員会は、本日(6月9日)、環境汚染によって引き起こされる疾病を削減する行動計画(アクション・プラン)を発表した。 この計画は、環境、生態系、及び人間の健康の状態に関する EU のシステム統合情報を展開するものである。環境と健康の関連をいかにもっとよく理解し、環境曝露が疫学的影響にいかに関連するかについて確立する取組みなどを含む 13 の行動からなっている。 また、例えば、ぜん息/アレルギー、神経系発達障害、がん、内分泌かく乱作用などに関する研究活動にも焦点をあてている。 この計画は、市民に及ぼすリスクに関する認識を高め、環境と健康問題についての専門家を養成することを求めている。 また、ヨーロッパ レベルでの人間の生体観察、例えば、環境汚染への曝露を測定するための血液、尿、髪の毛などの観察の実施可能性に目を向ける。 この行動計画は、2004年6月23日〜25日にブダペストで開催される世界保健機関(WHO)の ”第4回 環境と健康に関する大臣会議”に向けての欧州委員会の重要な貢献である。この会議は、”我々の子どもたちの将来” をテーマとしている。 環境委員マルゴット・バルストロームは、 「ヨーロッパ市民は政策決定者に行動することを望んでいる。個人として我々は我々の健康に影響を与えるライフ・スタイルについて選択をすることができるが、我々は呼吸する空気の質を選択することはできないし、時には生まれる前から我々の体内に蓄積するかもしれない汚染物質への曝露から我々自身を常に守るということはできない。ここに提案された行動計画は将来に向けての重要なステップである」 と述べた。 健康と消費者保護委員デービッド・ビルンは次のように述べている。 「我々の健康は我々の財産であり、人間の健康に及ぼす環境全体の影響をもっと明確に理解することは市民に歓迎されることである。我々の環境と健康に関する行動計画は、科学に基づくものであり、全ての関係者が議論に十分に参加できるような透明なプロセスである。」 理事パベル・テリは、「悪化する環境から我々の子どもの健康を守ることは長期的で優先度が高い。この新しい使命のもと、WHO とともに子どものための活動を主導的に行っていくであろう」 と付け加えた。 欧州研究理事フィリップ・バスキンは次のように加えた。「環境関連疾病を防ぐために、そこに存在する原因と関連するリスク要素をきちんと理解し定量化することが重要である。この目標を達成するために、欧州研究部門の果敢な取組み姿勢の概要が行動計画中で述べられている。この研究行動体制は、環境健康リスクについてのより深い理解をもたらす」と付け加えた。 行動計画主要な要素 2004年〜2010年までの期間に対するこの計画は、委員会が取り組むべき体制の構築についても関わっている。このことは未だかつて成し遂げられたことのない規模で、健康、環境、及び研究の分野が体系的で改善された共同作業を行うことを求めている。 この計画は次のことに目を向けている。
”欧州健康と環境行動計画2004−2010に対する質問と回答” MEMO/04/143 Questions and answers on a European Health and Environment Action Plan 2004-2010 n |