米EPA 2009年12月30日
EPA 既存化学物質
アクション・プラン


情報源:US Environmental Protection Agency (EPA)
Deceember 30, 2009
Existing Chemicals Action Plans
http://epa.gov/oppt/existingchemicals/pubs/ecactionpln.html

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2010年1月6日
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 2009年9月29日、EPA長官リサ・ジャクソンは、EPAはTSCAの下における現在の化学物質管理プログラムを強化するための包括的なアプローチを実施に移していると発表した。この強化された化学物質管理プログラムの最も重要な点は下記の通りである。
  • 公衆に懸念を及ぼす化学物質の特定
  • それらを評価するために迅速に動き、それらが及ぼすかもしれないリスクに対応するためにとられるべき行動を決定すること
  • 適切な行動を立ち上げること
 EPAの化学物質に関する措置は、化学物質の表示、制限、又は禁止のための規制措置を立ち上げること、又はリスクを決定するために必要な追加データの提出を要求することを含む。もし、EPAがある化学物質は措置をとる必要性がないと決定するなら、そのことに関する情報を入手出来るようにする。

 2009年12月30日、EPAは、製品中のフタル酸エステル類、過フッ素化合物類(PFCs)、ポリ臭素化ジフェニルエーテル類(PBDEs)、及び短鎖型塩化パラフィンに関するアクション・プランを発表した。これらのアクションプランは、入手可能なハザード、暴露、及び用途情報を要約する;それぞれの化学物質が示すかもしれないリスクの概要を示す;これらの懸念に対応してEPAがとろうとしている具体的な措置を特定する−ことを含む。これらの措置が始まるときには公衆と利害関係者はコメントし関与する機会があるであろう。

 アクションプラン開発のために選定される初期の化学物質は、残留性、生物蓄積性、有毒性が特定されている化学物質;高生産量化学物質;消費者製品中の化学物質;生殖毒性又は発達毒性のために子どもの健康に特別の潜在的な懸念を及ぼす化学物質;国際的なフォーラムにおけるレビュー及び潜在的な行動の対象となる化学物質;バイオモニタリング・プログラムで人の血中に見出された化学物質;新たな化学物質プログラムで一般的に懸念の可能性があるとして特定された カテゴリー中の化学物質を含む多くの要因に基づいて選ばれた。

 アクション・プランに含まれている化学物質には下記がある。
 現在アクション・プランを開発中の化学物質には下記がある。
  • ベンジジン染料及び顔料(Benzidine dyes and pigments)
  • ビスフェノールA(Bisphenol A)

訳注:関連情報
ACS/C&EN January 5, 2010 Targeted For Regulation



化学物質問題市民研究会
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