EurActiv 2006年11月14日
WWFとCEFICとのインタビュー 環境団体も産業側もREACHについては譲らない 情報源:EurActiv, 14 Nobember 2006 Updated Interview: Greens and industry stand firm on REACH http://www.euractiv.com/en/environment/interview-greens-industry-stand-firm-reach/article-159672 (訳:安間 武 /化学物質問題市民研究会 http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/ 掲載日:2006年11月17日 このページへのリンク: http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/eu/reach/euractiv/06_11_14_WWF_CEFIC.html EUの化学物質政策改革に関する重要な議会の投票が数週間後に迫っているが、EurActiv は WWF 及び産業側団体 CEFIC のロビイストに今後議論される問題を特定し評価することを要請した。 【概要】 REACHに関する騒々しい論争も昨年の第一読会の後、沈静化していた。しかし12月12日に開催予定の議会の第二読会が近づくにつれて再び緊張が高まってきた。 欧州化学工業協会(CEFIC)のトーマス・ジョストマンズは、REACH は現在、産業界にとって受け入れられるものになりつつあると信じている。 ”我々は過去数年間、多くのことを議論してきたが、我々は REACH をもっと実行可能なものにする途上にあると私は思う。コストは高くつくのに利益がないという我々の懸念は最初の REACH に関連することであった”と彼は述べた。 しかし世界的な環境団体 WWF のニンジャ・レインケは、現在の支配的なムードは、NGOs は落胆しているということである。環境 NGOs は、当初は非常に興奮した・・・。現在、我々は今でもこのような REACH を望んでいるのかどうか全く確信がないと我々は話している”と述べている。 ”もちろん、利益はあるであろう。産業側についてもっと多くを知ること、もっと多くの自主的な合意、しかし現在にREACHを見ると、・・・私は確信がない。” REACH の最終合意に対する最大の障害は、どのような条件で最も有害な物質が代替されるべきか−いわゆる代替原則である。 CEFIC にとっては、その答えは、それらが代替できない場合には、あるいは社会にもたらす便益が非常に高い場合、厳重な管理の下にその物質を使用するということである。 ジョストマンズは次のように述べている。”適切な管理とは、物質は、人の健康又は環境にどのようなリスクをも及ぼさずに製造され、川下ユーザーにより価値が付加され、消費者にもたらされることを意味する。このことは、技術的又は組織的は手法によって、あるいは有害な特性を持つかもしれない物質は暴露することがないよう排出されないことを確実にすることによって、達成することができる。” WWFはしかし、それはそうあってほしいとする願望であると信じている。”我々は、’適切な管理’の概念は、もしうまく機能しなかった場合には野生生物や人間の汚染を増大するので、非常に懸念の高いものに大しては適用しないと考えている”とレインケは述べている。 ”’適切な管理’は90%の場合について機能するかも知れないが、REACH の認可手続きの下で扱われるような物質については機能しない”と彼女は述べた。 しかし、両者が合意している一点は、消費者は化学物質について適切に知らされていないということである。”一般の消費者は REACH について何も知らず、このことが REACH が施行されるやり方についてのまさに懸念である”とジョストマンズは述べている。 議会の REACH 報告者、ギド・サッコーニ議員によって提案された REACH 品質ラベルの導入については環境側及び産業側の両者によって拒否された。 ”これは、内容物が何なのか、又は物質が安全である又はそうでないことがどのように証明されたのかについて、何も述べていないので、役に立たない。これは PR の悪ふざけである”とジョストマンズは述べている。 レインケも同意している。”REACH 品質マークは、これは非合法な製品ではないということしか言っていない。REACH 情報は製品ラベル中にすでに存在するエコラベルの仕組みに用いられるべきである”と彼女は主張している。 しかし彼女は、もし代替原則が強化されなければ費者にとって意味のないものになると警告している。”はっきり言えば、登録要求が第一読会において相当後退させられたので、もし第二読会で代替原則に関して進展が得られなければ、消費者にとって何も意味がないと思う。” インタビューの全文 Latest & next steps: 最近及び今後のステップ: 2006年10月10日:議会環境委員会での第二読会採決 2006年12月11日:議会総会での第二読会採決 2006年末以前 :理事会での合意及びREACH第二読会での最終承認が期待される もし理事会が議会第二読会の決議の全てを承認しない場合は、特別調停委員会が残りの意見の相違を解決するために召集される。 |