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REACH:欧州、環境・健康・消費者・女性団体による共同声明
EU 理事会は有害な化学物質の代替に関し欧州議会を無視している European Environment Bureau, EPHA Environment Network, Eurocoop, Friends of the Earth Europe, Greenpeace, Women in Europe for a Common Future, WWF 情報源:Press statement, 27 June 2006 by Environmental, Health, Consumer and Women's NGOs EU Council ignores the European Parliament on substituting dangerous chemicals http://www.eeb.org/press/270606-Chemicals-NGOs-Press-Release.pdf 訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会) 掲載日:2006年7月1日 このページへのリンク: http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/eu/reach/NGO/06_06_27_NGOs_press_statement.html 【ブリュッセル 2006年6月27日】−環境・健康・消費者・女性団体は、将来のEU化学物質法、REACH に関する理事会共通見解(Council Common Position)は有害化学物質から人々と環境を保護しないであろうということを非常に懸念する。我々は、本日、環境大臣らにより”ゴム印が押された”理事会文書にある抜け穴は、REACH が現在の化学物質規制体系を改善するであろうということについて深刻な疑いを抱かせるものであると信じる。 理事会共通見解は、有害な化学物質は、可能な場合にはより安全な物に代替するという欧州議会第一読会の見解を考慮していない。それは、発がん性物質、生殖毒性物質(例えばフタル酸エステル DEHP)、及びホルモンかく乱物質(例えばビスフェノールA)は、たとえより安全な代替品が存在しても市場に出し続けることを許すことになる。この抜け穴は、最も有害な化学物質を管理できず、安全で革新的な製品が市場に投入されるのを妨げる現在の不備なシステムとほとんど変わらないことを示している。 理事会文書はまた、化学物質製造者が供給することを義務付けられている安全情報を、特に低生産量の物質に関し、劇的に減らしている。数千の化学物質が健康情報を入手できないままに市場に残ることになる。このことは、より安全な代替を特定し、化学物質に対する予防的措置をとる可能性を減らしている。 我々NGOは、欧州議会が第二読会において代替原則を支持することを再確認するよう促す。我々は。法的な一般注意義務、及び情報へのアクセスの拡大とともに、代替が主要な論点となると予測している。これらの原則が完全に裏付けられて初めて、ヨーロッパ市民と環境は新たなEU化学物質制度から利益を得ることができる。 詳細な情報については下記に問い合わせ願いたい。
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