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欧州、環境・健康・消費者・女性団体による共同声明 2006年12月13日
REACH は生のびた しかし問題がある 情報源:Joint press release, 13 December 2006 REACH: Alive but not kicking by European environmental, women's, health and consumer groups http://www.foe.co.uk/campaigns/safer_chemicals/chemical_reaction/20061213_Joint%20NGO%20PR%20EP%202nd%20vote.pdf 訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会) 掲載日:2006年12月29日 このページへのリンク: http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/eu/reach/NGO/061213_alive_but_not_kicking.html 【ストラスブルグ 2006年12月13日】健康、環境、消費者、及び女性団体によれば、欧州議会総会での投票の結果、EUの新たな化学物質規制案 REACH は生きながらえたが、しかし厳しい状態に置かれた。 生きている: 古い欧州の多くの規定を置き換えるよう意図されたこの法案は統合されたひとつの化学物質規制に向けて第一歩を踏み出そうとしている。会社は大量に製造/輸入する化学物質の安全データを出さなくてはならない。より安全な代替物質があれば難分解性及び生物蓄積性の化学物質を代替するためのメカニズムがある。また公衆は製品中の有害物質の限られた数のものについて情報を要求することができる。 過去には会社は安全情報を出すことなくほとんどどのような化学物質でも販売することができた。そして有害化学物質は問題が発生するとケースバイケースで制限されるだけであった。 問題がある: REACH には大きな抜け穴があり、がん、出生障害、及び生殖障害を含む深刻な健康問題を引き起こす多くの化学物質を製造及び消費者製品の中で使用を続けることを許すことになる。さらなる譲歩として、製造量又は輸入量が年間10トン以下の化学物質−それらはREACHで扱う化学物質の60%に達する−について、会社が意味のある安全データの提出する義務を免除していることである。 したがって、REACH 及び新たな欧州化学物質庁は、政策決定者らが公衆を非常に有害な化学物質から確実に保護するよう今後数年間にわたり彼らを注意深く見守る必要がある。 REACH の下では、多くの高い懸念のある化学物質は、もし製造者がそれらの化学物質は”適切に管理できる”と主張すれば、市場に出すことを許される。適切な管理及び安全閾値のアプローチは、未知の化学物質複合影響、無防備なホルモン機能、生命の最も初期における子どもの発達をリスクある賭けにさらすことを前提とする。ヨーロッパ中の医療関係者、消費者グループ、及び先進的なビジネスは、有害化学物質に対する必要最小限の措置として REACH における完全な代替要求を求めている。 これらの措置に含まれる抜け道及び自主規制条項は、化学産業界による更なる小細工に対し REACH を非常に無防備にする。例えば、有害化学物質に対するより安全な代替についての第三者からの情報が全ての場合に考慮されるという保証がない。ヘルシンキの新たな化学物質庁は REACH が期待された結果をもたらすことを確実にするよう注意深く監視する必要がある。必要な支援なくしては、有害化学物質は野生生物、我々の家と体を汚染し続けるであろうし、REACH は失敗であるということを示すことになる。 連絡先:
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