2011年3月 インド政府環境森林大臣への手紙
(農薬エンドスルファンの禁止請願書)


情報源:Letter to The Minister of Environment & Forests (Government Of India)
Paryavaran Bhavan, CGO Complex, Lodi Road, New Delhi 110 003
http://www.petitiononline.com/endoban/petition.html

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2011年3月9日
このページへのリンク
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/eu/POPs/Mar_2011_India_endosulfan_ban_online_petition.html

この請願書について
 昨年10月、UNEPの残留性有機汚染物質検討委員会(POPRC 6)は農薬エンドスルファンを世界的に廃絶するためにストックホルム条約の附属書A(廃絶(個別の適用除外を含む))にリストすることを勧告しました。
 インドでは、農薬産業界がエンドスルファン禁止の決定を阻止しています。インドの環境団体が政府に対してエンドスルファンの禁止を速やかに決定し、世界的な禁止とストックホルム条約に含めることを支持するよう強く働きかけています。
 オンライン請願で署名して、禁止を要求する50万人署名を集めているインドの環境団体を支援してください。
署名者リスト
請願書への署名(クリック)



インド政府 環境森林大臣 閣下
Paryavaran Bhavan、CGO Complex, Lodi Road, New Delhi 110 003

拝啓

 私たち、末尾の署名者は、インドにおいてエンドスルファンが継続して使用されていることについて、非常に懸念しています。有毒であり、多くの人に被害をもたらし、環境に修復不可能なダメージを与えているにも関わらず、わが国では未だに販売され、使用されています。エンドスルファンは、詳細な研究の後、世界の全大陸の74カ国で禁止されています(訳注1)。わが国(インド)では、ケララ州とカルナタカ州が健康と環境ダメージを認めて、この化学物質を禁止しています。

 私たち、末尾の署名者は、エンドスルファンについて全国的に禁止するよう、私たちの政府に要求しています。私たちはまた、環境森林省がきたるストックホルム条約の会議において、エンドスルファンの国際的禁止を支持することを望みます。それによりこの化学物質の世界的な廃止をもたらすでしょう。UNEPの残留性有機汚染物質検討委員会(POPRC 6)は、3年にわたる審議の後に、農薬エンドスルファンの世界的禁止及びストックホルム条約の Annex A にリストすることを最終的に勧告しました(訳注2)。私たちは、あなた方が、農民と消費者の安全より、自分たちの利益を懸念する企業ロビーの圧力に屈することはないと考えています。また、私たち責任ある市民は、この有毒物質が国内及び国際の両方で廃止されるまで、状況を真剣に監視し、成り行きを見守ります。
敬具
署名者リスト
請願書への署名(クリック)


訳注1:
訳注2:
  • 残留性有機汚染物質検討委員会第6回会合(POPRC 6)(2010年10月11日〜15日)において、エンドスルファンは附属書A(廃絶(個別の適用除外を含む))への追加が2011年5月に開催予定の第5回締約国会議(COP5)で勧告されることになった。
  • 環境省報道発表資料平成22年10月19日 残留性有機汚染物質検討委員会第6回会合(POPRC 6)の結果について(お知らせ)
    http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=13050

参考情報
世界の化学物質政策/POPs
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/eu/chemicals_policy_master.html



化学物質問題市民研究会
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