ロッテルダム条約 COP7 2015年5月13日
アスベストに関する IPEN/NTN の発言 マリアン・ロイドスミス 情報源:Rotterdam Convention COP 7 May 13, 2015 IPEN and National Toxics Network Intervention on Asbestos Given by Mariann Lloyd-Smith (Australia) http://ipen.org/sites/default/files/documents/IPEN%20and%20National%20Toxics%20Network%20Intervention%20on%20Asbestos.pdf 訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会) http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/ 掲載日:2015年5月22日 このページへのリンク: http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/eu/POPs/IPEN/150513_IPEN_NTN_Intervention_on_Asbestos.html 私は、IPEN とオーストラリア全国有害物質ネットワークを代表して発言します。クリソタイル・アスベストがロッテルダム条約へのリストのための全ての基準を満たしていることは明らかであり、前回の会合でそれがリストされなかったということは大変残念なことです。議長、ご存知のようにオーストラリアは、クリソタイル(白アスベスト)を含んで全ての形状のアスベストを禁止しています。それにもかかわらず、私たちは過去のクリソタイル・アスベスト使用の遺産を数十年間耐え忍ばなくてはなりません。 わが国では、ひどい健康影響を被った被害者が、自宅の改造や改築で暴露して新たに診断された被害者とともに多発しています。そして、わが国では気候変動がもたらすひどい天候異変が頻繁に起きるようになったので、クリソタイルの古い屋根や壁が破損され損壊されており、私たちは、損壊したクリソタイル・アスベスト・シートとその致命的な繊維を除去するために住人が立ち退いた村や郊外に、白い有害な着衣の男たちが入っていくのを見ています。議長、クリソタイル・アスベストの廃棄段階は管理することは出来ず、安全でないことは、多くの締約国が指摘している通りです。 もし、オーストラリアのような先進国でさえ、クリソタイル・アスベスト使用の歴史的遺産に対処するため苦労しているのなら、発展途上国、小さな島国、あるいは先住民のコミュニティが、この悲惨な発がん性物質の生涯の影響を管理することを期待することができるでしょうか? IPEN は、全ての国が、科学的専門家組織として権威ある世界保健機関及び国際がん研究機関(IARC)の警告を真摯に受け止めるよう強く促します。そして私たちは、資金が十分にあるクリソタイル・アスベスト産業とその関連組織による根拠のない安全であるとの主張を無視するよう締約国に強く促します。最後に、私たちは、締約国に訴えます。どうぞこの危険な物質をロッテルダム条約にリストするために、積極的な行動をとり、泥沼から抜け出す道を見つけるよう、要請いたします。ありがとうございました。 |