IT News Africa 2010年3月10日
ケニア政府 中古パソコンの輸入禁止を提案

情報源:IT News Africa, March 10th, 2010
Kenyan government suggests ban on second-hand computers
http://www.itnewsafrica.com/?p=5897

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2010年3月15日
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 ケニア政府は、同国内における電子廃棄物の投棄の防止と削減を目指して、中古パソコンの輸入禁止提案を発表した。

 ”これらの中古パソコンを輸出している組織は彼らの国からそれらの中古パソコンを送り出すために金を支払われているが、彼らはケニアの学校を支援するために寄付していると偽っている。先進国の会社にとってはこれらの中古パソコンを自国で処理するよりケニアにもって行くためにこれらの組織に金を払う方が安上がりある”と情報通信省の役人であるビタンゲ・ンデモが述べたとケニアの『ビジネス・デイリー』は報じている。

 ンデモは、この国に中古のパソコンを輸入する必要はないとして、新しいコンピュータを使用することを奨励している。彼によれば、新しいパソコンは8年間は使用できるが、中古パソコンは3年の寿命しかない。

 2006年に政府がこれらの商品の関税をゼロにした後に、中古パソコンの輸入が著しく増大した。2007年に国際環境倫理(Eco Ethics International)によって実施された調査は、同国が付加価値税(VAT)を廃止した後に、中古パソコのン輸入数量が2倍になったことを明らかにした。情報通信省は、同国の来年度予算において中古パソコン禁止のための国庫金を提案するであろう。

 ケニアで2007年に実施された電子廃棄物調査によれば、同国の電子廃棄物は主にコンピュータ、モニターおよびプリンターからなり3,000トンに達する。


化学物質問題市民研究会
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