遺言ドリル
no.12
文/伊丹あき
いたみ・あき
シナリオライター。先日、3歳の甥と東京ディズニーランドに行った。ホーンテッドマンションで大泣きした甥、帰りの車中でため息つきながら「あきちゃんはオバケが大好きなんだね。…でもね、嫌いな人もいるんだよ」。すごく反省させられた。
ガンは愛嬌のない病気だ
渥美清/俳優(1928〜1996)

'51年より浅草六区の劇場専属コメディアンとして活躍した後、'59年TVドラマデビュー。'68年、TVシリーズの『男はつらいよ』が大人気となり、翌年映画化される。以来、'95年まで48作品に「寅さん」として主演した。上記は、ガン告知を受けた2年後の'93年、「俺のひとりごと…」として手帳11ページにわたり書かれていた中の一文。
●遺言マニアである筆者が、心にのこることばを毎回絞り出してくれます。ファンの多い連載のひとつです。
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