お題<TV文化>
以下は先日、ジムで顔見知りの会員Kさんとの会話である。
Kさん「この前、USJ(ユニバーサル・スタジオ・ジャパン)にいったんですよ。」
私&インストラクター「へ〜(まだ行った事ないのに、いいな〜、という思いを込めて)」
私「(USJは)どうでした?」
インストラクター「(東京)ディズニーランドとUSJ、どっちが面白かったですか?」
Kさん「ディズニーランドかな。」私「どう違うんですか?」
Kさん「ディズニーランドは誰でも楽しめるけど、USJは映画知らないと面白くない。」
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Kさんの下線部の言葉に、今の日本人の特徴がはっきりと表れている。
どういうことかというと、USJサイドはお客さんが映画を知っていることを前提としている。断って
おくが、彼らに「ハリウッドの映画ぐらいみんな知ってて当然。」なんていう傲慢な考えはない。ア
メリカのTVチャンネルの数は(ケーブルTVを含めると)桁外れに多い。従って、一般大衆はTVを
通じて、あらゆる情報を手に入れることができる。中には、TVだけで充分(情報が)満たされるとい
う人がいてもおかしくない。それほどまでにアメリカのTVパワーは凄まじいのだ。日本にも衛星
チャンネルはあるが、はっきりいって普及率は低い。現にディレクTVはスカパー(スカイ・パーフ
ェクTV)に吸収合併されている。民放各局もNHKに負けじとBS放送を開始したものの、今のと
ころ、これといった効果は表れていない(不景気の影響で、BS加入を渋っているのが最たる原
因だが)。日本の衛星チャンネルの中身自体には決して問題があるとは思えない。やっかいなの
は、一般視聴者の大半が「衛星チャンネルを引いてまで見たいとは思わない。」と考えている点
だ。(もっとも、BS加入料金が無料ならば衛星放送はあっという間に普及するだろうが。)この意
見はBS放送の存在意義そのものを否定しているのだから、やっかいなことこの上ない。
BS放送の普及にあたっての課題は景気の向上と、BS番組から日本の文化(特に若者文化)
を刺激するようなムーブメントを如何に発信できるか、そして視聴者に対しBSをどう浸透させて
いくか、の3点にかかっている。今から10年後、世間におけるTVの位置付けはどうなっているの
だろうか?そして、BS放送の運命は?私にはわからん。皆さんはどう思います?