神呪寺の文化財


【如意輪観音坐像】国指定重要文化財

当寺の本尊で桜財寄木造り彩色、像の高さ98.7cm一名融通観音という。河内の観心寺・大和の室生寺の観音と共

に日本三如意輪と称している。天長7年(830)弘法大師が開祖・如意尼公のお姿をそのまま写して刻まれたとされて

いる(西宮教育委員会の調査では「10世紀末から11世紀初め頃の造立になるものと考えられる」と報告されている)秘

仏で、平安時代美術の傑作の一つにあげられている。毎年5月18日に秘仏開帳・融通観音大祭を行う。本堂に安置。


【聖観音立像】国指定重要文化財

檜材一木造り彩色、像の高さ206cm、11世紀頃・藤原初期の作。仏体左側に焼け跡あり。納骨堂に安置。


【弘法大師坐像】国指定重要文化財

檜材寄木造り彩色、像の高さ81.2cm、鎌倉時代後期の作で、大師58歳のお姿とされている。大師堂に安置。


【不動明王坐像】国指定重要文化財

檜材寄木造り彩色、像の高さ88.6cm、鎌倉時代の作。不動堂に安置。


【神呪寺仁王門】西宮市指定重要有形文化財

中央に高屋根四脚門を構え左右に低屋根を段違いにかけた三間一戸八脚門の異形で、仁王門としては珍しい建物である。

細部手法は禅宗様のやや濃厚な折衷様式よりなり、中央門と左右脇門との間に少しずつ相違が見られる。棟札によれば、

文化元年(1804)に第63世寛眼和尚が建立したものである。ただし、基壇と門礎は先師・蓬眼和尚の築造にかかる。


【神呪寺縁起絵巻】西宮市指定重要有形民俗文化財

伝統的な大和絵の法によって描かれ、これが土伝派の画家によるもので、17世紀後半の作と推定される。


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