質疑応答の間
ここでは、参拝者の皆様の「仏事に関する単純な疑問」にお答えいたします。あて先はこちらまで。
どんな些細なご質問でも構いません。皆様のお便り、お待ちしております。
問い:本堂前の階段はどちら側を登るのが正しいんですか?
答え:日本人の習性上、左側通行の方が多いのですが、正しいのは右側です。仏教寺院での慣わしを表す言葉の中に、
「右進左退」とあり、始まりは右側という思想があります。手を使うときも、右手を重視する傾向があります。
最後ですが、当山の階段を登る前に一度、確かめてください。右側から一直線に見上げると、本堂の中心が見え
ますから。
問い:お墓に納骨の際に、骨壷のまま納めるのと、白い布に入れ直すのと、どっちが正しい
んですか?
答え:もともと日本は土葬でした。つまり人間の遺体は本来土に帰していた、といってもいいでしょう。私個人の見解で
すが、後者の「白い布(サラシ)に包んで、墓の下に納める」のが正しいと思います。言うまでもありませんが、布は
絹か木綿といった天然素材を用いてください。化学繊維では骨壷を使ってるのと一緒になりますから。
問い:おみくじの上下関係ってどうなっているのでしょうか?また、[半吉]と[中吉]は、どう違
うのでしょうか?
答え:まずはおみくじの強弱について記したいと思います。
当山では「大吉→吉→中吉→小吉→凶」の順になっております。ただし、寺院によっては吉を小吉の下に位置付
けている場合もありますので、詳しいことは各寺院の事務所でお尋ね下さい。本題に戻ります。当山には他に[半
吉][末吉][末小吉]があります。実は前者の5つと後者の3つには違いがあります。前者が1年を通しての運勢なの
に対し、後者は1年の間に運勢が変化しているのです。[半吉]というのは「1年の間に吉の時と、そうでない時(凶の
時)が混在する運勢」なのです。従って「半吉は中吉より上か、それとも下か」の判断は、ひいた本人に委ねられる
と言ってもいいでしょう。次に[末吉]ですが、これは読んで字の如く「末に吉になる」という運勢で、年始は運気が低
低いものの、時が経つにつれ上昇し、年末には吉となります。そういう意味では、末吉は「吉と中吉の間に位置する」
と言っていいでしょう。ちなみに、[末小吉]は小吉と凶の間に位置します。何故だかは・・・もう御解りですよね?