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雑木林にクワガタ・カブトムシを探しにでかけた時、コナラやクヌギのものすごい空洞や樹皮のめくれなどを見かけた事がありませんか? 大抵の木は、まっすぐ伸びている(俗にいう電柱クヌギ・コナラ)だけなのですが、なかには「なんだこの木は!」 というようなボコボコした木を目にすることがあります。樹液がでていればクワガタ採集者にはとってもありがたい木です。 東京多摩地区でこういうようなお宝の木を見つけるのはなかなか難しいのですが、見つけたときはとってもワクワクします。 ではなぜこんな木になったのだろうか?なんて考えて見たことはありませんか? |
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シロスジカミキリに樹皮を傷つけられている | ||
このような傷を受けると樹木も自ら治癒能力を発揮し癒傷組織を発達させ元の状態に戻ろうとします。 下の写真は枝の切り口をふさごうとしている状態です。だんだんとふさがっていくのがわかると思います。 (写真は木は違いますがふさがる過程の例です。) 小さな切り口だと数年でふさがってしまうそうですが、大きな切り口ですとふさがる前に中の材が腐朽してしまいます。 このような状態になりますと樹木が自力で元の状態に戻ることはほとんどなくそこから1部枯れていきます。 |
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@落雷 約6ヶ月ぐらい後 | A2005年夏 | B2006夏 | C2007年夏 |
左の写真@ 2004年の夏の終わりに落雷があり(そばで農作業をしてる人の話による)できたメクレ、A翌年の夏にはクワガタの格好の隠れ場&樹液場になる。 B2006年、下の方から徐々に割れ目が閉じていきクワガタの隠れ場は、赤矢印より上だけになる。C2007年ほとんど赤矢印より下はふさがる。 クヌギの木の自己修復能力はとてもすごい!ただ大きく捲られたり、傷つけられた場合は、丸く切られた写真ぐらいまでにしかもどれない。 |
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クヌギ・コナラなどでなんとなく樹皮が浮いているような不思議な木を見かけます。 |
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ぞうきんを絞ったようなねじれたクヌギの木はどのようにしてできたのか? ちょうどこの木のすぐ近くにツタがきれいに絡みついているクヌギの木があったので見比べてみる(写真右) 上部のツタ部分はすでに樹皮に食い込んでいる。たぶんツタが絡みついままクヌギの木がそのまま生長し、 ツルの部分が腐ったか枯れたために写真左のような格好になってしまったとのではないかと想像ができます。 このねじれてできたような部分の隙間がちょうどクワガタにとっては格好の隠れ場所となることでしょう。 |
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ねじれの部分の下から写真を撮ってみる。 赤矢印にちょうどよい窪みができているのがわかる。 |
こちらは、幾重にもツタが絡みついて樹皮がめくれたと思われるクヌギ。 | ||
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コクワが時折顔を出したりしていたクリの木がついに切り倒された。少しだけのメクレで切り倒すほどではないと個人的には思っているのですが、 公園管理者から見れば切ったほうが良いと判断されたのでしょう。(実際なが−い空洞ができてました。) |
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切り口をつなげて1本の木にもどし、よ−く観察してみると矢印の穴から根元まできれいに空洞がありました。クワガタは、空洞の中に流れ出る樹液をエサにして 寒くなるとこのまま木の根深くもぐって越冬するパターンがあるのかもしれません。メクレの穴は、クワガタからすれば家の玄関なのかも・・・。 |
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あなたの家の近くの樹皮のめくれた木の裏にはクワガタがひそんでいるかもしれませんよぉ・・・・・・。 木のめくれは、絶対に剥がさないでくださいね! |